シングルオリジンコーヒーが広まって、いろんな生産国の様々な農園のコーヒーがお店に並ぶようになってきました。
ただ、「ウガンダ ウォッシュド」とか「エルサルバドル パカマラ」と言われても、
「ウガンダってどこの国?」「エルサルバドルはアフリカの国?」となりませんか?
この記事読んで、コーヒー屋さんに行ったら、
「あぁー、このコーヒーはこんな特徴で、お豆ははこういう味だよね!」って理解できるように解説していきたいと思います!今日は「タンザニア」についてです。
タンザニアって?
日本では「キリマンジャロ」で有名なタンザニア。
アフリカの国です。エチオピア、ケニアと順に南下して行くと、その次がタンザニアです。
ケニア、ウガンダを赤道が通るので、タンザニアは南半球に位置します。
首都はドドマ。
一人当たりのGNPは1500ドルほどで、「最貧国」レベルの水準です。イメージが1ヶ月のお給料は100ドルほどと置き換えると想像がしやすいと思います。
GDPの半分以上が農業による農業国です。
タンザニアのコーヒー栽培の歴史
ビクトリア湖の西にあるブコバ地方にウガンダのブニョロ族が300年前ほどにコーヒー種子を持ち込んだのがはじまりと言われます。
タンザニアは20世紀はじめ、ドイツの植民地下におかれるが、そこでブコバ地方を中心に換金作物としてコーヒーの栽培が奨励されました。
その後、イギリスが植民地支配を受け、1961年独立。
1990年代初めから制度が改善され、流通公社を通さずに生産者が直接コーヒーを売ることができるようになりました。
コーヒー生産者の9割は小規模農家で、小規模農家が周辺の加工場にコーヒーを持ち込んで、それらの集積ロットとして売られることが大半。
メインの加工方法はウォッシュトプロセス。
生産地
タンザニアは赤道が通るケニアの南にあるので南半球です。そのため収穫は7月から12月にかけて行われます。
「キリマンジャロ」で有名なキリマンジャロ山はタンザニアの北部に位置します。キリマンジャロ山とビクトリア湖周辺をはじめ、ンゴロンゴロ、南部のムベヤでも栽培が行われています。タンザニアのアラビカ種の生産量が最も多いのはタンザニア南部のエリア。
生産地 | メモ |
---|---|
キリマンジャロ | 古くからアラビカ種を栽培する地域で有名 |
アルーシャ | キリマンジャロ山に近いメルー山を囲む地域。キリマンジャロに似ている |
ムベヤ | タンザニア南部の地域。紅茶や香辛料など輸出作物を多く生産。質はそこまでよくない |
タリメ | タンザニア北部の地域。近年高品質なコーヒー栽培に熱心に取り組み注目を浴びつつある |
タンザニア コーヒーの味わい
タンザニアのコーヒーは爽やかな酸味と程よいコクが特徴的といえます。
アフリカのコーヒーなので、フルーティな味わいを持つコーヒーも多い。
イメージする色合いは黄色から黄緑。
(参考)コーヒー生産国
以下のコーヒー生産国ごとにコーヒーの味の特徴など紹介しています。コーヒーの3大生産地のアジア、アフリカ、中南米ごとに分類しています。
地域 | 国 |
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中米 | メキシコ、グアテマラ、コスタリカ、ホンジュラス、エルサルバドル、ニカラグア、パナマ、ジャマイカ |
南米 | ブラジル、コロンビア、ペルー、ボリビア、エクアドル |
アフリカ | エチオピア、ケニア、タンザニア、ルワンダ、イエメン、ウガンダ、マラウィ、ブルンジ |
アジア | インドネシア、ベトナム、インド、中国、パプアニューギニア、ミャンマー、ハワイ |
**Photo source: unsplash