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てる コラム

【世界のコーヒー】ベトナムのコーヒーの特徴は?味や生産地について


シングルオリジンコーヒーが広まって、いろんな生産国の様々な農園のコーヒーがお店に並ぶようになってきました。

ただ、「ウガンダ ウォッシュド」とか「エルサルバドル パカマラ」と言われても、
「ウガンダってどこの国?」「エルサルバドルはアフリカの国?」となりませんか?

そこで、みなさんがこの記事読んで、コーヒー屋さんに行ったら、

「あぁー、このコーヒーはこんな特徴で、お豆ははこういう味だよね!」って理解できるように解説していきたいと思います!

今日は「ベトナム」についてです。

ベトナムって?

日本からも近いベトナムは東南アジアの国です。
あまりベトナム産のコーヒーって目にしないかもしれないですが、実は世界第2位の生産量を誇るブラジルに次ぐコーヒー大国です。2018年度の実績で、ブラジルの生産量の半分、約3000万袋を生産しています。(*1袋は約60kgを表すコーヒーの単位)
ただ、ベトナムで生産されるコーヒーのほとんどがロブスタです。

首都はハノイです。

ベトナムのコーヒー栽培の歴史

1800年代後半、フランスの植民地になったベトナムにコーヒーが持ち込まれました。

ベトナム戦争によって、それまで築き上げていたコーヒー栽培は壊滅的な状態になってしまいます。
社会主義制度を採用していた戦後のベトナムでは、農地は国が管理していたが、1986年のドイモイ政策によってコーヒー生産に私企業が参入できるようになり、生産量が向上に向かいはじめる。2010年頃より、コロンビアやインドネシアを抜いて世界第2位のコーヒー生産国となる。

生産地

ベトナムは北半球に属すので、収穫は冬から春にかけての11月から3月に行われる。

ベトナムで生産される大半はロブスタで、アラビカもダラットなどの一部の地域でのみ生産されているが、まだ1割にも満たないほど。ベトナムでスペシャルティコーヒーと呼べる高品質なコーヒーはまだ少ない。

生産地 メモ
中央高原 ダクラク、ラムドン、ザーライ、コントゥム省などでロブスタを生産している。火山性土壌で、1年を通して冷涼な気候
ダラット 中央高原にあるラムドン省ダラット市はアラビカ種の生産で有名。「常春の都市」と呼ばれる
南部 ドンナイ省でロブスタを生産している
北部 ソンラ、タインホア、クアンチなどでアラビカが生産されているが、品質はまだよくない

ベトナム コーヒーの味わい

まだまだベトナムのコーヒーを味わう機会は少ない。
一般的にベトナムコーヒーとしてよく出回るのが、ダラット産アラビカ。インドネシアなどのアジア産コーヒーのようにどっしりとした味わいで深煎りにされることが多い。
今後品質の向上が期待されている。

(参考)コーヒー生産国

以下のコーヒー生産国ごとにコーヒーの味の特徴など紹介しています。コーヒーの3大生産地のアジア、アフリカ、中南米ごとに分類しています。

地域
中米 メキシコ、グアテマラコスタリカホンジュラスエルサルバドル、ニカラグア、パナマ、ジャマイカ
南米 ブラジルコロンビア、ペルー、ボリビア、エクアドル
アフリカ エチオピアケニアタンザニアルワンダ、イエメン、ウガンダ、マラウィ、ブルンジ
アジア インドネシア、ベトナムインド、中国、パプアニューギニア、ミャンマー、ハワイ

**Photo source: unsplash

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