例年のように、今年もスターバックスの決算が出ましたので、日本のスターバックスの決算を見ていきましょう。
スターバックスコーヒージャパン
スターバックスコーヒーはアメリカ・シアトル発のコーヒーチェーンで、ドリップコーヒーをはじめ、エスプレッソベースのドリンクやフラペチーノを販売しています。
1996年に日本に上陸し、銀座に1号店を出店し、サザビーリーグの合弁でスターバックス コーヒージャパンが誕生します。
2001年よりナスダック・ジャパン市場に上場していましたが、2014年にアメリカ・スターバックスが日本法人を完全子会社化を決定し、2015年3月に上場廃止、現在はアメリカ・スターバックスの完全子会社となっています。
現在のスターバックス コーヒージャパンの代表取締役社長は2016年より水口貴文氏が務めています。
2024年9月末時点での店舗数は国内2161店(内FC175)になりました。FC店舗も含めると2000店舗を超えてます。直営店舗だけでも2025年には2000店舗を超えていきますね。
スターバックスコーヒージャパンの2024年度業績
スターバックスは年度を10月1日からはじめています。
なので、スターバックスの2024年度は2023年10月から2024年の9月末までを指します。
日本経済新聞に掲載されたスターバックスコーヒージャパンの決算公示の2024年度のものを抜粋して下記表を作成しました。
科目 | 金額(億円) | 対売上比 |
---|---|---|
売上高 | 3251(億円) | 100% |
売上原価 | 955(億円) | 29% |
販売・管理費 | 2012(億円) | 61% |
営業利益 | 247(億円) | 7.5% |
------ | ----- | ----- |
経常利益 | 260(億円) | 7.9% |
------ | ----- | ----- |
税引前純利益 | 254(億円) | 7.7% |
当期純利益 | 185(億円) | 5.6% |
後ほど売上推移・純利益推移のグラフを載せますが、売上については昨年を超えて、最高売上になっています。
売上3251億円に対し、247億円の営業利益、純利益が185億円でした。
前年との比較
科目 | 2023年(億円) | 2024年(億円) | 前年度比 |
---|---|---|---|
売上高 | 2894 | 3215 | 111% |
販売・管理費 | 1837 | 2012 | 109% |
営業利益 | 214 | 247 | 115% |
経常利益 | 213 | 260 | 122% |
純利益 | 151 | 185 | 122% |
昨年と比べると、売上は前年比11%増になっていますが、営業利益はじめ純利益までは前年を下回っています。
飲食業界で、2024年は、光熱費や物価、人件費の高騰で減益をする会社が多く見られています。また昨今はコーヒー豆の高騰もコーヒー業界に影響をしています。
スターバックスは、売上原価や人件費も昨年と比べて大きく増えておらず、営業利益も115%になっているので、
うまくコントロールができているのがうかがえます。
上のグラフはスターバックスコーヒージャパンの2004年から売上の推移です。(2015年度は変則決算のため省略しています)
コロナの影響を受けた2020年、2021年から復活し、過去最高の売上を記録しているのがわかります。
純利益の2004年以降の推移です。
日本のスターバックスは2001年に上場し、決算データを公開していましたが、現時点で手に入るデータ(2004年以降)でグラフを作成しています。
去年の純利益が際立っていました。推移的には例年通りという印象です。
店舗数の推移
前年、2023年9月末時点で国内のスターバックスは全2038店(内FC153)でした。
そして今決算期2024年9月末時点では、1986店舗、フランチャイズによる委託運営が175店になっています。前年から123店舗増加しています。
2025年度には直営店舗だけで全国2000店舗を達成する勢いです。
Starbucks.co.jp
Image source: unsplash.
記事内で使用したグラフは過去のスターバックス コーヒージャパン決算短信と決算公示を基に作成.