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てる コラム

【世界のコーヒー】ブラジルのコーヒーの特徴は?味や生産地について


シングルオリジンコーヒーが広まって、いろんな生産国の様々な農園のコーヒーがお店に並ぶようになってきました。

ただ、「ウガンダ ウォッシュド」とか「エルサルバドル パカマラ」と言われても、
「ウガンダってどこの国?」「エルサルバドルはアフリカの国?」となりませんか?

そこで、みなさんがこの記事読んで、コーヒー屋さんに行ったら、

「あぁー、このコーヒーはこんな特徴で、お豆ははこういう味だよね!」って理解できるように解説していきたいと思います!

今日は「ブラジル」についてです。

ブラジルって?

ブラジルのコーヒーはどこに行ってもあるんじゃないかというくらいあります。
そして、シングルオリジン以外のコーヒーにはほとんどブラジルが入ってると言っても過言ではないほどです。

ブラジルは世界第1位の産出量を誇るコーヒー「世界の最大」生産国です。
世界のコーヒー生産量の1割弱を生産しています。

ブラジルは日本の真裏にあると言われ、南米一の面積を誇ります。

ブラジルのコーヒー栽培の歴史

コーヒーがブラジルに持ち込まれたのは1727年だと言われています。

18世期のブラジルではコーヒー栽培よりかはヨーロッパ諸国向けの砂糖産業の方が盛んでした。
しかし1807年にナポレオンが大陸封鎖を行うと、ヨーロッパの国々は自力で砂糖を生産に成功していき、ブラジルの砂糖産業は大打撃を受けました。
それによりブラジルでは砂糖産業は衰退し、代わりにコーヒー栽培が盛んになっていきました。

これが今でも続く世界最大のコーヒー生産国ブラジルでのコーヒー産業の始まりです。

生産地

広大な大地を持つブラジルではほとんどの農園が広大な敷地でコーヒー栽培を行う大規模農場(ファゼンダと呼ばれます)です。

ブラジルでのコーヒー栽培は主にブラジル南東部にあるミナス・ジェライス州やバイーア州などで行われています。

ブラジルでは広大な敷地でコーヒーを栽培するため、
栽培、収穫、加工に機械が使われることが多く、
ほとんどの農場ではパティオで天日干しするナチュラルプロセスが伝統的に行われる。
最近ではパルプドナチュラルによる加工も行われている。

スペシャルティコーヒーの生産を目指す農園ではその他様々な加工方法にも意欲的に取り組んでいる。

ブラジルコーヒーの味わい

ブラジルのコーヒーのほとんどを一言で表すと、
地味・暗い
です。
酸味は少なく、逆にボディが重く、甘さがあるコーヒーだと言えます。
ブラジルのコーヒーはチョコレートやナッツのようなフレーバーを持つことが多い。

色で表すと、ブラジルのコーヒーは茶色から濃い茶色のイメージです。

最近ではブラジルの様々な農園でも多様な品種や加工方法を試されています。
そんななか、ブラジルでもゲイシャを栽培する農園は多くあります。

ゲイシャと言えば、鮮やかな酸味と独特なフレーバーでスペシャルティコーヒーの代名詞のように言われますが、
ブラジルで栽培されたゲイシャは他の明るいゲイシャと少し違い、なぜだか「暗い」イメージです。

そんなブラジルですが、そのチョコレートやナッツ感のあるどっしりさでよくブレンドに使われることも多いです。

(参考)コーヒー生産国

以下のコーヒー生産国ごとにコーヒーの味の特徴など紹介しています。コーヒーの3大生産地のアジア、アフリカ、中南米ごとに分類しています。

地域
中米 メキシコ、グアテマラコスタリカホンジュラスエルサルバドル、ニカラグア、パナマ、ジャマイカ
南米 ブラジルコロンビア、ペルー、ボリビア、エクアドル
アフリカ エチオピアケニアタンザニアルワンダ、イエメン、ウガンダ、マラウィ、ブルンジ
アジア インドネシア、ベトナムインド、中国、パプアニューギニア、ミャンマー、ハワイ

**Photo source: unsplash

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