シングルオリジンコーヒーが広まって、いろんな生産国の様々な農園のコーヒーがお店に並ぶようになってきました。
ただ、「ウガンダ ウォッシュド」とか「エルサルバドル パカマラ」と言われても、
「ウガンダってどこの国?」「エルサルバドルはアフリカの国?」となりませんか?
そこで、みなさんがこの記事読んで、コーヒー屋さんに行ったら、
「あぁー、このコーヒーはこんな特徴で、お豆ははこういう味だよね!」って理解できるように解説していきたいと思います!
今日は「ホンジュラス」についてです。
ホンジュラスって?
実はホンジュラス、コーヒー生産量は世界第5位というなかなかのコーヒー大国なんです。
(2016年、2017年は5位でしたが、2018年はエチオピア に僅差で抜かれ6位にランクダウンしてしまいました)
コーヒー以外ではあまり聞かない国、ホンジュラスはいったいどこにあるのでしょう?
ホンジュラスは中米の国で、グアテマラの下、エルサルバドルとニカラグア、そしてカリブ海に面した国です。
首都はテグシガルパ。
ホンジュラス、実は一人当たりのGDPが約2000ドルと、「貧国」に分類される経済レベルです。
一人当たりGDPは国民の平均年収と考えてよく、
平均年収が約20万円、1ヶ月の収入は大体2万円弱です。
日本と比べると、10分の1ほどの経済レベルです。
ホンジュラスのコーヒー栽培の歴史
ホンジュラスのコーヒーの歴史については詳しくはわかっていない。
おおよそ1800年には入ってきていたのではないかという説があるほど。
近年では1970年にホンジュラス・コーヒー協会(IHCAFE)が作られ、品質の良いコーヒー作りを奨励している。
2001年以降、ホンジュラスでコーヒー生産は大幅に飛躍的に伸びる。
しかし、ホンジュラスではさび病が深刻な問題となっており、2012年と2013年には国家非常事態が宣言されるほどでした。
生産地
ホンジュラスの収穫期は11月から3月にかけて。
ホンジュラスの土壌はコーヒーに適しているが、雨が多い気候。そのためコーヒーを乾燥させるのに難があるので、天日乾燥と機械乾燥が併用されることが多い。
加工方法はウォッシュトプロセスがメイン。
主な生産地は6つ。
生産地 | 特徴 |
---|---|
コパン | チョコレートのフレーバー、丸みがある |
オパラカ | ブドウやベリーなどのフレーバーでバランスがとれている |
モンテシージョ | オレンジや桃のような鮮やかな酸味 |
コマヤグア | 甘酸っぱさとチョコレートフレーバー |
アガルタ | トロピカルフルーツ系のフレーバー、キャラメルやチョコレートの香り |
エルパライソ | 柑橘系のフレーバーと甘み |
最近では「サンタバルバラ」の地域名もよく聞かれる。サンタバルバラはコパンとオパラカにまたがる地域名です。
ホンジュラスもグレード付けは隣国のグアテマラやエルサルバドルと同様標高によって格付けられる。
ホンジュラス コーヒーの味わい
ホンジュラスのコーヒーは様々なフレーバーがみられる。
伝統的なチョコレートのようなフレーバーから、
トロピカルフルーツなどのフルーティな味わいのものまであり、
様々な味わいを発見できるはず。
最近ではホンジュラスの質の良いスペシャルティコーヒーも多くみられるので、
コーヒー選びを楽しめる一つの国だと思います。
(参考)コーヒー生産国
以下のコーヒー生産国ごとにコーヒーの味の特徴など紹介しています。コーヒーの3大生産地のアジア、アフリカ、中南米ごとに分類しています。
地域 | 国 |
---|---|
中米 | メキシコ、グアテマラ、コスタリカ、ホンジュラス、エルサルバドル、ニカラグア、パナマ、ジャマイカ |
南米 | ブラジル、コロンビア、ペルー、ボリビア、エクアドル |
アフリカ | エチオピア、ケニア、タンザニア、ルワンダ、イエメン、ウガンダ、マラウィ、ブルンジ |
アジア | インドネシア、ベトナム、インド、中国、パプアニューギニア、ミャンマー、ハワイ |
**Photo source: unsplash