シングルオリジンコーヒーが広まって、いろんな生産国の様々な農園のコーヒーがお店に並ぶようになってきました。
ただ、「ウガンダ ウォッシュド」とか「エルサルバドル パカマラ」と言われても、
「ウガンダってどこの国?」「エルサルバドルはアフリカの国?」となりませんか?
この記事読んで、コーヒー屋さんに行ったら、
「あぁー、このコーヒーはこんな特徴で、お豆ははこういう味だよね!」って理解できるように解説していきます!
今日は「ボリビア」についてです。
ボリビアって?
ボリビアは南米の中央に位置し、ブラジル、アルゼンチン、パラグアイ、チリ、ペルーに囲まれた内陸国です。
観光ではウユニ湖で有名です。首都はスクレに置かれていますが、ラパスが有名です。
ボリビアは豊かな天然資源を持ちますが、経済は他の中南米の平均ほどです。
2019年の一人当たりの名目GDPは3670ドルです。
誤解を恐れずにいうと、一人当たりのGDPは国民の平均年収をほぼ表現しているので、ボリビアの平均年収は40万円ほどだと言えます。1ヶ月の収入に直すと約3万円です。
日本の10分の1ほどの経済水準といえます。
ボリビアのコーヒー栽培の歴史
ボリビアでのコーヒー農家は年々減少しており、今でもごくわずか。ほとんどが小規模なコーヒー農家が大半を占めている状況です。
ボリビア全体でのコーヒー生産量は、ブラジルの1つの大農園が生産する量にかなわないほど少量となっています。
ボリビアが内陸国であり、コーヒーの輸出に時間とコストがかかってしまうことが挙げられます。
また、コーヒーを栽培している農家でも、麻薬のコカの栽培へと切り替えてしまう例もよく見られています。
ボリビアのコーヒーの歴史は1880年代には始まっていたようです。
栽培されるコーヒーの品種はティピカなど古くからある在来種が今でも多く栽培されています。最近ではボリビア産のジャバ種をよくみかけます。
生産地
ボリビアのコーヒー収穫期は7月から11月にかけて行われます。ボリビアは標高もあり、雨季と乾季に分かれ、コーヒー栽培には適した気候を備えています。
ボリビアの有名なコーヒー生産地はユンガスで、ボリビア産のコーヒーはほとんどここで栽培されています。
カラナビ、インキシビ、コロイコと呼ばれる地域もユンガスの一部です。
ボリビア コーヒーの味わい
ボリビア産コーヒーは元々の生産量が少ないため、日本でお目にかかることは滅多にないはずです。
是非見かけたら、試してほしい貴重なシングルオリジンです。
品質の良いボリビアのコーヒーはクリーンで甘いフレーバーを持っています。
(参考)コーヒー生産国
以下のコーヒー生産国ごとにコーヒーの味の特徴など紹介しています。コーヒーの3大生産地のアジア、アフリカ、中南米ごとに分類しています。
地域 | 国 |
---|---|
中米 | メキシコ、グアテマラ、コスタリカ、ホンジュラス、エルサルバドル、ニカラグア、パナマ、ジャマイカ |
南米 | ブラジル、コロンビア、ペルー、ボリビア、エクアドル |
アフリカ | エチオピア、ケニア、タンザニア、ルワンダ、イエメン、ウガンダ、マラウィ、ブルンジ |
アジア | インドネシア、ベトナム、インド、中国、パプアニューギニア、ミャンマー、ハワイ |
**Photo source: unsplash