9月19日の日本時間深夜、カップ・オブ・エクセレンス(COE)ブルンジ2019の国際オークションが開催された。今年COEブルンジで87点以上をつけたロットは23農園あり、全23ロットの平均落札価格が1ポンドあたり6.85ドルとなった。その中でもスコア90.13を獲得し優勝したガツクザ・ウォッシングステーションのナチュラルプロセスのブルボンは21.10ドル(約2200円)/lb.で落札された。落札したのは5社のロースタリーで、日本は丸山珈琲、猿田彦珈琲が落札した。ガツクザ・ウォッシングステーションの売り出しロット合計の総落札額は36089.28ドルとなり、日本円にして約400万円の値段がつけられた。
今年からCOEのルールが若干変更になり入賞基準が87点以上に引き上げられた。ブルンジCOEで87点以上のスコアを獲得し入賞した農園は23で、そのうち国際ジャッジが90点以上のスコアをつけたのは優勝のガツクザ・ウォッシングステーションのみ。入賞して国際オークションにかけられた23農園のコーヒーの平均落札金額は6.85ドル/lbとなり、累計落札額は日本円にして約3000万円に及ぶ。
優勝したガツクザ・ウォッシングステーションに続き高値で落札されたのは10位の NKUBU(スコア:90.13)のブルボン・ナチュラルで、1ポンドあたり10.20ドルの値がついた。その後を追ったのは4位のKIRIRIMA(スコア:88.29)のロットで8.90ドル/lb.の値がついた。今回のCOEブルンジでは国際オークションにかけられたものの、買い手のつかないロットも目立った。
カップオブエクセレンス とは
カップオブエクセレンス は、国際コーヒー機関(ICO)のプロジェクトの一環で、1999年にブラジルから始まり、現在ではグアテマラ、エルサルバドル、ホンジュラス、コスタリカ、ニカラグア、メキシコ、ブルンジ、ルワンダ、コロンビア、ボリビア、ペルーの12の生産国で行われている。今年でカップオブエクセレンスは20周年を迎える。
カップオブエクセレンスの選考は、最低基準のチェック、国内審査、国際審査と3段階で行われ、少なくとも5回の品質の評価が行われ、この厳しい品質評価を経て最低87点以上のスコアを獲得し入賞したコーヒーは、インターネットのオークションで名実ともにグローバルに競り落とされる。落札された価格は、諸経費を引いて、そのまま生産農家が手にすることができるのがCOEオークションの特徴。1999年の第1回カップオブエクセレンスでの1位獲得ロットの落札価格は2.6ドル/ポンドであったが、2018年には最高落札価格も更新し300ドル/ポンド(コスタリカCOE)となり、20年間の累計オークション収入は6億ドルを超えている。
今年のCOE開催日程
国 | 国際審査日程 | オークション日程 |
---|---|---|
ルワンダ | 8月開催 | - |
コロンビア南部 | 9月開催 | - |
ブラジル | 10/15 - 10/19 | 11/26 |
ペルー | 10/22 - 10/25 | 12/5 |
COE2019オークション概要
今年すでに開催が終了した国のCOEのオークション結果をまとめてみました。
国 | 最高落札価格(/lb.) | 最高値獲得ロット | 全ロット平均落札価格(/lb.) |
---|---|---|---|
コロンビア北部 | 35.60ドル | ミカバ農園 ゲイシャ・ナチュラル | 14.31ドル |
エルサルバドル | 64ドル | サンタ・ローサ農園 パカマラ・ハニー | 13.60ドル |
ホンジュラス | 120.10ドル | サンタ・ルチア農園 ゲイシャ・ウォッシュト | 13.67ドル |
コスタリカ | 65.30ドル | サンタ・ルチア農園 ゲイシャ・ハニー | 16.81ドル |
グアテマラ | 58.70ドル | ラス・マカダミアス農園 パカマラ・ナチュラル | 15.62ドル |
メキシコ | 35.50ドル | サンタ・クルーズ農園 ゲイシャ・ナチュラル | 7.82ドル |
ブルンジ | 21.20ドル | ガツクザ・ウォッシングステーション ブルボン・ナチュラル | 6.85ドル |
*COE公式サイト
詳しい結果はこちら
**トップ画像は1位ガツクザ・ウォッシングステーション紹介ページより拝借