COEコスタリカ2019優勝のドン・ダリオ農園ゲイシャ 1ポンド約7000円

7月17日の日本時間深夜、カップ・オブ・エクセレンス(COE)コスタリカ2019の国際オークションが開催された。今年COEコスタリカで87点以上をつけたロットは28農園あり、全28ロットの平均落札価格が1ポンドあたり16.81ドルとなった。その中でもスコア91.14を獲得し優勝したドン・ダリオ農園のアナエロビコプロセスのゲイシャは65.30ドル(約7000円:1ドル107円換算)/lb.で落札された。落札したのは世界各国のロースタリー5社で、日本からは丸山珈琲、猿田彦珈琲、ヒサシヤマモトコーヒー(Unir)が落札した。ドン・ダリオ農園の売り出しロット合計の総落札額は55630.35ドルとなり、日本円にして約600万円の値段がつけられた。

今年からCOEのルールが若干変更になり入賞基準が87点以上に引き上げられた。コスタリカCOEで87点以上のスコアを獲得し入賞した農園は28で、そのうち国際ジャッジが上位3位までのロットに90点以上のスコアをつけられた。入賞して国際オークションにかけられた28農園のコーヒーの平均落札金額は16.81ドル/lbとなり、累計落札額は日本円にして約5400万円に及ぶ。

優勝したドン・ダリオ農園に続き高値で落札されたのは5位のVista Al Chirripó農園(スコア:89.22)のハニープロセスのカトゥーラで、1ポンドあたり40.10ドルの値がついた。その後を追ったのは8位のエル・カニャル農園(スコア:88.77)のアナエアロビコプロセスのカトゥーラ/ビジャルサンチの混合ロットで33.10ドル/lb.となっている。

カップオブエクセレンスとは

カップオブエクセレンスは、国際コーヒー機関(ICO)のプロジェクトの一環で、1999年にブラジルから始まり、現在ではグアテマラ、エルサルバドル、ホンジュラス、コスタリカ、ニカラグア、メキシコ、ブルンジ、ルワンダ、コロンビア、ボリビア、ペルーの12の生産国で行われている。今年でカップオブエクセレンスは20周年を迎える。

カップオブエクセレンスの選考は、最低基準のチェック、国内審査、国際審査と3段階で行われ、少なくとも5回の品質の評価が行われ、この厳しい品質評価を経て最低87点以上のスコアを獲得し入賞したコーヒーは、インターネットのオークションで名実ともにグローバルに競り落とされる。落札された価格は、諸経費を引いて、そのまま生産農家が手にすることができるのがCOEオークションの特徴。1999年の第1回カップオブエクセレンスでの1位獲得ロットの落札価格は2.6ドル/ポンドであったが、2018年には最高落札価格も更新し300ドル/ポンド(コスタリカCOE)となり、20年間の累計オークション収入は6億ドルを超えている。

今年のCOE開催日程

国	国際審査日程	オークション日程
コスタリカ	5/28 - 5/31	7/18
グアテマラ	6/17 - 6/20	7/25
メキシコ	6/18 - 6/21	8/8
ブルンジ	8/5 - 8/8	9/19
ルワンダ	8月開催	-
コロンビア南部	9月開催	-
ブラジル	10/15 - 10/19	12/11
ペルー	10/22 - 10/25	12/5

COE2019オークション概要

今年すでに開催が終了した国のCOEのオークション結果をまとめてみました。

国	最高落札価格(/lb.)	最高値獲得ロット	全ロット平均落札価格(/lb.)
コロンビア北部	35.60ドル	ミカバ農園ゲイシャ・ナチュラル	14.31ドル
エルサルバドル	64ドル	サンタ・ローサ農園パカマラ・ハニー	13.60ドル
ホンジュラス	120.10ドル	サンタ・ルチア農園ゲイシャ・ウォッシュト	13.67ドル
コスタリカ	65.30ドル	サンタ・ルチア農園ゲイシャ・ハニー	16.81ドル