5月22日の日本時間深夜、カップ・オブ・エクセレンス(COE)コロンビア北部2019の国際オークションが開催された。スコア92.71を獲得し優勝したミカバ農園(農園主: Paul Kevin Doyle, リサラルダ地区)のゲイシャナチュラルは1ポンドあたり35.60ドル(または35.10ドル)で落札された。落札したのは日本勢4社を含む8社で、日本の丸山珈琲、猿田彦珈琲、サザコーヒー、アダチコーヒーが購入する。全ロット合計金額は36230.78ドル(約400万円)となった。
2番目に高い価格を付けたのは2位を獲得したベタニア農園のカトゥーラタビのウォッシュトで30.30ドル/lbで、3番目は8位を獲得したラ・プラデラ農園のゲイシャ エアロビコ・ハニーで26.10ドル/lbとなった。入賞してオークションにかけられた29農園のコーヒーの平均落札金額は14.31ドル/lbとなり、累計落札額は437106.53ドル(約4500万円)に及ぶ。
今年のコロンビア北部COEは北部の12の地域から100を超えるエントリーがあり、国際ジャッジの審査を通して1位の92.71から86.86までのスコアを獲得した29の農園のコーヒーが入賞ロットとなり、そのうち上位9位までのロットに国際ジャッジは90点以上のスコアをつけている。入賞ロットの生産地域はリサラルダ、ウィラ、サンタンデール、キンディオ、カウカ、トリマ。今年から制度に変更が加えられ、コロンビアCOEは収穫時期の違う北部と南部の2部制に分けられた。2016年、2017年はコロンビアのCOEは南部・北部合わせて開催されていた。
カップオブエクセレンス は、国際コーヒー機関(ICO)のプロジェクトの一環で、1999年にブラジルから始まり、現在ではグアテマラ、エルサルバドル、ホンジュラス、コスタリカ、ニカラグア、メキシコ、ブルンジ、ルワンダ、コロンビア、ボリビア、ペルーの12の生産国で行われている。今年でカップオブエクセレンスは20周年を迎える。
カップオブエクセレンスの選考は、最低基準のチェック、国内審査、国際審査と3段階で行われ、少なくとも5回の品質の評価が行われ、この厳しい品質評価を経て最低86点以上のスコアを獲得し入賞したコーヒーは、インターネットのオークションで名実ともにグローバルに競り落とされる。落札された価格は、諸経費を引いて、そのまま生産農家が手にすることができるのがCOEオークションの特徴。1999年の第1回カップオブエクセレンスでの1位獲得ロットの落札価格は2.6ドル/ポンドであったが、2018年には最高落札価格も更新し300ドル/ポンド(コスタリカCOE)となり、20年間の累計オークション収入は6億ドルを超えている。
今年のCOE開催予定詳細
国 | 国際審査日程 | オークション日程 |
---|---|---|
エルサルバドル | 4/23 - 4/26 | 6/13 |
ホンジュラス | 5/28 - 5/31 | 7/11 |
コスタリカ | 5/28 - 5/31 | 7/18 |
グアテマラ | 6/17 - 6/20 | 7/25 |
メキシコ | 6/18 - 6/21 | 8/8 |
ブルンジ | 8/5 - 8/8 | 9/19 |
ルワンダ | 8月開催 | - |
コロンビア南部 | 9月開催 | - |
ブラジル | 10/15 - 10/19 | 12/11 |
ペルー | 10/22 - 10/25 | 12/5 |
*COE公式サイト
詳しい結果はこちら
**トップ画像はCOE公式サイトのラ・ペラルダ農園紹介ページより拝借