6月13日の日本時間深夜、カップ・オブ・エクセレンス(COE)エルサルバドル2019の国際オークションが開催された。スコア90.57を獲得し優勝したサンタ・ローサ農園(農園主: J. Raul Rivera)のハニープロセスのパカマラは1ポンドあたり64ドル(または63.10ドル)で落札された。落札したのは日本のロースタリーが中心に5社で、日本の丸山珈琲、猿田彦珈琲、イトヤコーヒー、WATARU、メッシュコーヒーが購入する。全ロット合計金額は38491.84ドル(約400万円)となった。
2番目に高い価格を付けたのは3位を獲得したラ・エスペランザ農園(農園主: INVERSIONES SANTONANO)のハニープロセスのベルナルディーナ種で39.50ドル/lbで、3番目は2位を獲得したロス・リリネオス農園(農園主: AGRICAFE)のウォッシュトプロセスのブルボンで27.10ドル/lbとなった。入賞してオークションにかけられた25農園のコーヒーの平均落札金額は13.60ドル/lbとなり、累計落札額は385,158.02ドル(約4000万円)に及ぶ。
今年からCOEのルールが若干変更になり入賞基準が87点以上に引き上げられた。エルサルバドルCOEで87点以上のスコアを獲得し入賞した農園は25で、そのうち国際ジャッジが90点以上のスコアをつけたロットは1位と2位のロットのみとなった。
カップオブエクセレンス は、国際コーヒー機関(ICO)のプロジェクトの一環で、1999年にブラジルから始まり、現在ではグアテマラ、エルサルバドル、ホンジュラス、コスタリカ、ニカラグア、メキシコ、ブルンジ、ルワンダ、コロンビア、ボリビア、ペルーの12の生産国で行われている。今年でカップオブエクセレンスは20周年を迎える。
カップオブエクセレンスの選考は、最低基準のチェック、国内審査、国際審査と3段階で行われ、少なくとも5回の品質の評価が行われ、この厳しい品質評価を経て最低87点以上のスコアを獲得し入賞したコーヒーは、インターネットのオークションで名実ともにグローバルに競り落とされる。落札された価格は、諸経費を引いて、そのまま生産農家が手にすることができるのがCOEオークションの特徴。1999年の第1回カップオブエクセレンスでの1位獲得ロットの落札価格は2.6ドル/ポンドであったが、2018年には最高落札価格も更新し300ドル/ポンド(コスタリカCOE)となり、20年間の累計オークション収入は6億ドルを超えている。
今年のCOE開催予定詳細
国 | 国際審査日程 | オークション日程 |
---|---|---|
ホンジュラス | 5/28 - 5/31 | 7/11 |
コスタリカ | 5/28 - 5/31 | 7/18 |
グアテマラ | 6/17 - 6/20 | 7/25 |
メキシコ | 6/18 - 6/21 | 8/8 |
ブルンジ | 8/5 - 8/8 | 9/19 |
ルワンダ | 8月開催 | - |
コロンビア南部 | 9月開催 | - |
ブラジル | 10/15 - 10/19 | 12/11 |
ペルー | 10/22 - 10/25 | 12/5 |
*COE公式サイト
詳しい結果はこちら
**トップ画像は19位ヒマラヤ農園紹介ページより拝借