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COEブラジル2019 優勝はパイエ・フィルホ農園のイエローカトゥアイ


ブラジルのカップ・オブ・エクセレンス(COE)2019の国際ジャッジによる審査が10月15日から19日の日程で行われ、ブラジルCOE2019のスコアと入賞27農園が決定した。優勝を勝ち取ったのはスコア92.23を獲得したパイエ・フィルホ農園のナチュラルプロセスのイエローカトゥアイとなった。
パイエ・フィルホ農園は完熟したチェリーのみを収穫した後、チェリーを袋に入れパティオで30日かけてゆっくりと乾燥させるという特殊なナチュラルプロセスの加工を行いうことで、コーヒーの甘さやシトラス系の酸味、そしてバランスを引き出した。

今年からCOEのルールが若干変更になり入賞基準が87点以上に引き上げられた。ブラジルCOE2019で87点以上のスコアを獲得し入賞したのは27農園で、そのうち国際ジャッジが90点以上のスコアをつけたロットは5位までのロットとなった。
COEブラジルは今年で20回目で、記念大会となった。ブラジルCOEの国際オークションは11月26日に開催される予定。

2位は92.15を獲得したプリマベラ農園のナチュラル・アナロビックプロセスのゲイシャ。3位はスコア91.84でSítio São Sebastiãoのパルプドナチュラルプロセスのレッドカトゥアイ。

カップオブエクセレンス とは

カップオブエクセレンス は、国際コーヒー機関(ICO)のプロジェクトの一環で、1999年にブラジルから始まり、現在ではグアテマラ、エルサルバドル、ホンジュラス、コスタリカ、ニカラグア、メキシコ、ブルンジ、ルワンダ、コロンビア、ボリビア、ペルーの12の生産国で行われている。今年でカップオブエクセレンスは20周年を迎える。

カップオブエクセレンスの選考は、最低基準のチェック、国内審査、国際審査と3段階で行われ、少なくとも5回の品質の評価が行われ、この厳しい品質評価を経て最低87点以上のスコアを獲得し入賞したコーヒーは、インターネットのオークションで名実ともにグローバルに競り落とされる。落札された価格は、諸経費を引いて、そのまま生産農家が手にすることができるのがCOEオークションの特徴。1999年の第1回カップオブエクセレンスでの1位獲得ロットの落札価格は2.6ドル/ポンドであったが、2018年には最高落札価格も更新し300ドル/ポンド(コスタリカCOE)となり、20年間の累計オークション収入は6億ドルを超えている。

今年のCOE開催日程

国際審査日程 オークション日程
ルワンダ 8月開催 -
コロンビア南部 9月開催 -
ブラジル 10/15 - 10/19 11/26
ペルー 10/22 - 10/25 12/5

COE2019オークション概要

今年すでに開催が終了した国のCOEのオークション結果をまとめてみました。

最高落札価格(/lb.) 最高値獲得ロット 全ロット平均落札価格(/lb.)
コロンビア北部 35.60ドル ミカバ農園 ゲイシャ・ナチュラル 14.31ドル
エルサルバドル 64ドル サンタ・ローサ農園 パカマラ・ハニー 13.60ドル
ホンジュラス 120.10ドル サンタ・ルチア農園 ゲイシャ・ウォッシュト 13.67ドル
コスタリカ 65.30ドル サンタ・ルチア農園 ゲイシャ・ハニー 16.81ドル
グアテマラ 58.70ドル ラス・マカダミアス農園 パカマラ・ナチュラル 15.62ドル
メキシコ 35.50ドル サンタ・クルーズ農園 ゲイシャ・ナチュラル 7.82ドル
ブルンジ 21.20ドル ガツクザ・ウォッシングステーション ブルボン・ナチュラル 6.85ドル

*COE公式サイト
詳しいブラジルCOEの結果はこちら
**画像はCOE公式サイトより

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