アフリカ・ブルンジのカップ・オブ・エクセレンス(COE)2019の国際ジャッジによる審査が8月5日から8日の日程で行われ、ブルンジCOE2019のスコアと入賞18農園が決定した。優勝を勝ち取ったのはスコア90.13を獲得したGATUKUZA水洗加工処理場のナチュラルプロセスのブルボンとなった。
今年からCOEのルールが若干変更になり入賞基準が87点以上に引き上げられた。ブルンジCOE2019で87点以上のスコアを獲得し入賞したのは18農園で、そのうち国際ジャッジが90点以上のスコアをつけたロットは1位をとった優勝ロットのみとなった。国際オークションは9月19日に開催される予定。国際ジャッジとして日本からは4名が参加した。
2位は89.92を獲得したGITWENGEのウォッシュトプロセスのブルボン。3位は89.43でKARINZIのウォッシュトプロセスのブルボン。入賞した18ロットは全てブルボン種となり、1位と10位を除き全てナチュラルプロセスで精製されている。
カップオブエクセレンス とは
カップオブエクセレンス は、国際コーヒー機関(ICO)のプロジェクトの一環で、1999年にブラジルから始まり、現在ではグアテマラ、エルサルバドル、ホンジュラス、コスタリカ、ニカラグア、メキシコ、ブルンジ、ルワンダ、コロンビア、ボリビア、ペルーの12の生産国で行われている。今年でカップオブエクセレンスは20周年を迎える。
カップオブエクセレンスの選考は、最低基準のチェック、国内審査、国際審査と3段階で行われ、少なくとも5回の品質の評価が行われ、この厳しい品質評価を経て最低87点以上のスコアを獲得し入賞したコーヒーは、インターネットのオークションで名実ともにグローバルに競り落とされる。落札された価格は、諸経費を引いて、そのまま生産農家が手にすることができるのがCOEオークションの特徴。1999年の第1回カップオブエクセレンスでの1位獲得ロットの落札価格は2.6ドル/ポンドであったが、2018年には最高落札価格も更新し300ドル/ポンド(コスタリカCOE)となり、20年間の累計オークション収入は6億ドルを超えている。
今年のCOE開催日程
国 | 国際審査日程 | オークション日程 |
---|---|---|
ブルンジ | 8/5 - 8/8 | 9/19 |
ルワンダ | 8月開催 | - |
コロンビア南部 | 9月開催 | - |
ブラジル | 10/15 - 10/19 | 11/26 |
ペルー | 10/22 - 10/25 | 12/5 |
COE2019オークション概要
今年すでに開催が終了した国のCOEのオークション結果をまとめてみました。
国 | 最高落札価格(/lb.) | 最高値獲得ロット | 全ロット平均落札価格(/lb.) |
---|---|---|---|
コロンビア北部 | 35.60ドル | ミカバ農園 ゲイシャ・ナチュラル | 14.31ドル |
エルサルバドル | 64ドル | サンタ・ローサ農園 パカマラ・ハニー | 13.60ドル |
ホンジュラス | 120.10ドル | サンタ・ルチア農園 ゲイシャ・ウォッシュト | 13.67ドル |
コスタリカ | 65.30ドル | サンタ・ルチア農園 ゲイシャ・ハニー | 16.81ドル |
グアテマラ | 58.70ドル | ラス・マカダミアス農園 パカマラ・ナチュラル | 15.62ドル |
メキシコ | 35.50ドル | サンタ・クルーズ農園 ゲイシャ・ナチュラル | 7.82ドル |
*COE公式サイト
詳しいブルンジCOEの結果はこちら
**画像はCOE公式サイトより