コロンビアのカップ・オブ・エクセレンス(COE)2021の国際ジャッジによる審査が世界各国のGCCsで行われ、COEコロビア2021のスコアと入賞した23農園が発表された。優勝に輝いたのはスコア90.61を獲得したナリーニョにあるObraje農園のゲイシャ・ウォッシュトプロセス。昨年COE2020では8位に入賞している。
COEコロビア2021でスコア87点以上を獲得し入賞したロットは23に登り、スコア90以上を獲得したのは1位と2位のロットのみ。2位(スコア90.07)となったのはウィラにあるLa Siria農園のゲイシャ・ウォッシュトプロセス。3位(スコア89.4)はEl Zafiro農園のカスティージョ・ナチュラルプロセス。
COVID-19の世界的流行の影響で、昨年2020年より、COEの国際審査は開催地で行われず、サンプルを世界各地の国際ジャッジのもとに送り、世界各地で審査が行われている。COEコロンビアの入賞ロットのインターネットオークション6月3日に予定されている。
カップオブエクセレンスとは
カップオブエクセレンス は、国際コーヒー機関(ICO)のプロジェクトの一環で、1999年にブラジルから始まり、現在ではグアテマラ、エルサルバドル、ホンジュラス、コスタリカ、ニカラグア、メキシコ、ブルンジ、ルワンダ、コロンビア、ボリビア、ペルーの12の生産国で行われている。2019年にカップオブエクセレンスは20周年を迎えた。
カップオブエクセレンスの選考は、最低基準のチェック、国内審査、国際審査と3段階で行われ、少なくとも5回の品質の評価が行われ、この厳しい品質評価を経て最低87点以上のスコアを獲得し入賞したコーヒーは、インターネットのオークションで名実ともにグローバルに競り落とされる。落札された価格は、諸経費を引いて、そのまま生産農家が手にすることができるのがCOEオークションの特徴。1999年の第1回カップオブエクセレンスでの1位獲得ロットの落札価格は2.6ドル/ポンドであったが、2018年には最高落札価格も更新し300ドル/ポンド(コスタリカCOE)となり、20年間の累計オークション収入は6億ドルを超えている。
参考記事: 「【コーヒー用語】COE・カップオブエクセレンスって何?詳しく解説します」
今年のCOE開催予定
国 | オークション日程 |
---|---|
コロンビア | 6/3 |
ニカラグア | 6/29 |
エチオピア | 7/7 |
メキシコ | 7/15 |
グアテマラ | 7/27 |
コスタリカ | 7/29 |
エルサルバドル | 8/10 |
ホンジュラス | 8/19 |
エクアドル | 11/18 |
インドネシア | 12/16 |
ペルー | 12/2 |
ブラジル | 12/9 |
COE2020オークション結果
去年2020年度のCOEのオークション結果は以下のようになった。
国 | 最高落札価格(/lb.) | 最高価格獲得ロット(農園名 品種・加工方法) | 全ロット平均落札価格(/lb.) |
---|---|---|---|
エチオピア | 185.10ドル | ニグセ・ゲメダ・ムデ 品種74158・ナチュラル | 28.44ドル |
ニカラグア | 36.30ドル | ウン・レガロ・デ・ディアス農園 マラカトゥーラ・ナチュラル | 12.08ドル |
グアテマラ | 180.20ドル | エル・ソコルロ農園 ゲイシャ・ウォッシュト | 26.5ドル |
エルサルバドル | 80.10ドル | ディビナ・プロビデンシア農園 パカマラ・ナチュラル(嫌気性発酵) | 22.53ドル |
コスタリカ | 70.10ドル | ドン・マジョ・ラ・ロマ農園 パカマラ・ハニー | 21.71ドル |
コロンビア | 69.00ドル | ロス・トレス・モスケテロス農園 チロソ・ウォッシュト | 19.49ドル |
ブラジル | 40.00ドル | Sítio Escondica農園 レッドカトゥアイ・ウォッシュト | 14.50ドル |
ペルー | 51.10ドル | エスペランザ農園 ゲイシャ&SL9・ウォッシュト | 16.24ドル |
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参考記事: 「【コーヒー用語】COE・カップオブエクセレンスって何?詳しく解説します」
**Photo source: El Obraje