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てる コラム

【特別レポ】スターバックスで珍しいセントヘレナ島のコーヒーが飲めるぞ!


スターバックスが2月末に東京・中目黒に焙煎施設を備えたロースタリーをオープンしたのも、まだ記憶に新しいはず。

ロースタリーができたことで、国内で販売しているリザーブ豆は全てこのロースタリーで焙煎したものが届けられるようになったようです。
そんなロースタリーができたことで発売されたともいうべきすごくレアで貴重なコーヒー豆が先日発売されました!

その名も、

セントヘレナ アイランド

セントヘレナ!?

セントヘレナ!?聞き覚えはあるが。。。

セントヘレナはアフリカ大陸の西側(左)にある小さい島です。

地図を持ってきても、見つかりません。笑 ズームしてみてください。
東京の5分の1程度の小さな島です。

2017年までは民間の飛行機は飛んでおらず、アフリカから船で5日間もかかったそうです。

こんな絶解な孤島でもコーヒー栽培が行われています。
あまりコーヒーでは聞かない名前だと思ったら、ここで生産されるコーヒーは年間で500kgほどだそうです。

この島の名前は聞いたことがある人もいると思います。
有名なナポレオンが流された流刑地として、晩年1821年に亡くなるまで過ごした島なのです。
地図で見ると、フランスから遥かかなたに流されたのがわかります。

そんなセントヘレナ島、アフリカ大陸の横にあることからわかると思いますが、亜熱帯気候に属します。
そして土壌は火山性とあり、コーヒー栽培に適しています。

ナポレオンがいた1815年当時、「セントヘレナ島で一番の楽しみはこのコーヒーだ」と言ってるように、昔からコーヒー栽培を行っていました。コーヒーがこの島に持ち込まれたのは18世紀で、ほぼコーヒーの世界史の始まりと同じ頃に遡るようです。

セントヘレナ アイランドを飲んでみる

そんなお豆が10月10日から東京のスターバックス ロースタリーで発売になっています!現在は日本では東京のロースタリーで限定販売だそうです。

シアトルにあるアメリカのスターバックスの第1号ロースタリーで発売されたときは数日で売り切れたとされる人気商品です。
そんなセントヘレナ島から日本に100kgのコーヒー豆が届いているそうです。

グリーンチップブルボン種のウォッシュトプロセスのコーヒーで、
お値段は50gあたり2500円(税抜)です!
非常に高価です!

でも、珍しいし、その貴重なコーヒー飲んでみたいー

ってことで、買ってきました!

ちなみに、お豆はこんな感じ。

ブルボンらしい丸っこさで、全てのお豆が均一な大きさで揃っていて、見ていて気持ちがよかったです。

いつも通りフレンチプレスとハンドドリップで淹れました。

全体的な感想は

洗練されたブルボンらしい心地の良い酸味とほどよいコク、さっぱりとした印象で非常に飲みやすいが、高価なお豆だなっと思わせる上品な味わい。
フランスの上流貴族が高そうなコーヒーカップで飲んでいそうな気品さを思わせる。

フレーバーはフローラル、ほのかなシトラスに、アーモンドナッツのようなニュアンスを伴う。全体的にさっぱりとしており、ボディやコクはなく、後味の余韻は弱く長く続かず、少し苦味がある。お高く気品さがあり、庶民の飲み物というより、貴族やセレブが飲むようなコーヒー。
まずくは全くないが、値段に見合った味わいかと言われたら、コーヒーの歴史やナポレオン時代、あまり聞かない生産地に想いを馳せるための対価かなという印象。

そして、ハンドドリップとプレスの味わいの比較

ハンドドリップとプレスで淹れ比べてみると、
ハンドドリップは酸味優位な味わいで上品さをまとい、

プレスは全体の良いところが出て、バランスがとれている。程よい酸味に程よいコクで飲みやすい印象。
個人的にはプレスで淹れるとバランスのとれたさっぱりとした味わいのコーヒーの方が好み。

優雅で、上品な一杯で、とてつもなく美味しいというよりは、歴史の重さを感じさせてくれるような「味わい深い」コーヒーでした。
歴史に想いを馳せながら飲むことができるという意味では、他のコーヒーとは違う味があります!

個人的にはUCCが出すブルボン ポワントゥに似ている印象でした。

答え合わせ

コーヒーは自分が思った味や感じ取ったフレーバーがやはり正解で、
飲んだ人の数だけ感想や感じた味があって当然だと思いますが、
やはりこのコーヒーを焙煎した焙煎士がどのようなテイストを感じているかのか気になるところです。

僕は飲む前に先入観を持ちたくないので、このテイストやコーヒー情報は見ないようにして、飲んで自分の感想を決めてから見るようにしています。

さて、もらったカードの説明を見てみましょう!

セントヘレナ アイランド

ブラックティーやローリエのような風味が特徴の、シトラス感とやわらかな酸味とともにオレンジピールとトフィーの甘みを感じられる、複雑で繊細な味わいのコーヒー

南大西洋に浮かぶセントヘレナ島は、ナポレオン1世が晩年を過ごしたことと、素晴らしいコーヒーの産地であることで有名です。制限の多い幽閉生活の中にあってナポレオン1世がセントヘレナ島について何よりも賞賛したのがこのコーヒーだったといわれています。絶海の孤島であるセントヘレナにとってコーヒーは生産量は少ないものの、貴重な農作物の一つです。その希少性から幻とも呼ばれるこのコーヒーはブラックティーやローリエのような風味が特徴で、スターバックスが取り扱う中でも特別なコーヒーの一つです。この複雑で繊細な風味の希少なコーヒーを、皆さんにお届けできることを嬉しく思います。

生産地:イギリス領セントヘレナ島
加工法:水洗式
酸味:MEDIUM(ほどよい)
コク:LIGHT(軽い)
相性の良い風味: シトラス、キャラメル、ホワイトケーキ、思いがけない出会い

フレーバーはブラックティやローリエ、シトラス感のやわらかい酸味とともにオレンジピールとトフィーの甘みが感じられるそうです。
言われるとこのコーヒーはティーライクですが、言われないとブラックティーとは言えないかなって感じでした。冷えてくるとブラックティーは明確になりました。
ローリエが難しいですが、ハンドドリップで淹れた方にローリエのような少し渋さがみられるかなって印象。余韻にかけてオレンジピールの苦味、トフィーのような甘さはあるかなって感じです。

ブルボン種のコーヒーですが、ティーライクでゲイシャのようなコーヒーです。コーヒーといえども、お高いセレブが飲むような味わいのコーヒーで、歴史の重さを感じられ、非常に面白いコーヒーです。

是非とも「思いがけない出会い」を味わってみてください

**The top photo is from unsplash

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