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てる コラム

【コーヒーの品種】ゲイシャってなに?味や特徴について


シングルオリジンコーヒーが広まって、いろんな生産国の様々な農園のコーヒーがお店に並ぶようになってきました。

ただ、「グアテマラSHB」とか「エルサルバドルxxx農園パカマラ」とか言われても、
「SHBって?」「パカマラってなに?農園の名前の続きかな?」ってなりませんか?

コーヒーを仕事にしている人にとっては馴染みが深いこれらの用語も、大半の人にとっては「呪文」のような言葉ですよね?

そこで、みなさんがこの記事読んで、コーヒー屋さんに行ったら、

「あぁー、これはこういうお豆ね!」って理解できるように解説していきたいと思います!

今日は「ゲイシャ」について解説していきます。

ゲイシャ(Gesha)とは

ゲイシャとは京都にいる「芸者」さんのことではもちろんなく、コーヒーの品種の一種です。英語では"Gesha"と書きます。

「アラビカ」と「カネフォラ(ロブスタ)」の2大品種に分かれますが、ゲイシャは「アラビカ」種に属し、原生種の1つになります。

ゲイシャ(Gesha)の歴史

さて、ゲイシャについて詳しく説明していきましょう。

コーヒーに興味がある方は、コーヒー屋さんで他のコーヒーとは違い少し高い値段がつけられた「ゲイシャ」とコーヒーをみたことがあるかもしれません。今でこそ「ゲイシャ」は有名で、いろんなコーヒー屋さんで取り扱われることが多くなってきていますが、「ゲイシャ」が有名になってきたのは最近のことです。

ゲイシャが脚光を浴びるようになったきっかけは、2004年にパナマで開かれたコーヒーの品評会「ベストオブパナマ」のオークションで、エスメラルダ農園が出品したゲイシャ種が当時の最高落札額を塗りかえたことによります。

もともとゲイシャ種はアラビカ原生種の1種で、エチオピアの「ゲシャ村」周辺に自生しています。そのため、「ゲイシャ」と呼ばれている。

ラテンアメリカでコーヒーの葉にオレンジ色の斑点をつくり枯らしてしまう「さび病」が流行した際に、ゲイシャはさび病に耐性があるとして、1950~60年代にFAO(国連食糧農業機関)主導で中南米のコーヒー研究所に送られ、各地に移植されました。

ゲイシャは栽培が難しく、収穫量がさほど多くないため、長い間注目を浴びずにいましたが、2004年のベストオブパナマをきっかけに、ゲイシャが持つ独特の風味と酸味によって世界中で人気を得ています。

ちなみに、2004年のベストオブパナマでエスメラルダ農園のゲイシャが歴史を塗り替えた落札額は1ポンドあたり21ドルでした。今ではこの価格はカップオブエクセレンスのオークションでたまにみかけますし、2018年のベストオブパナマでは803ドル/ポンドというゲイシャのロットも出ていますが、当時としては無名の品種がつけた落札額としては破格でした。

ゲイシャ(Gesha)の特徴と味わい

ゲイシャは独特の花や紅茶のようなフレーバーに、明るいシトラスや柑橘系の酸味を特徴とします。「際立つ風味」や「爽やかな明るい酸味」を特徴とするスペシャルティコーヒーが注目されてる現在、ゲイシャはスペシャルティコーヒーを代表とするような存在です。

しかし、収穫量が多くないため、価格は通常のコーヒーより高くなる傾向にあります。コーヒー豆の特徴としてはティピカ種と比べると大きく長い。

ゲイシャの風味は栽培される土地の土壌によって非常に影響を受けるため、国や地域によって風味が異なってくる点も面白い。

ゲイシャ(Gesha)を味わう

ゲイシャは今やスペシャルティコーヒーの代表格のような存在なので、シングルオリジンやスペシャルティコーヒーを扱うコーヒー屋さんでは取り扱いが多くなってきました。

ゲイシャのコーヒーのリストはこちらで確認できるので、ゲイシャの持つ素晴らしいフレーバーをぜひ味わってみてください。

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