エスプレッソってどんな飲み物？コーヒーとの違いは？

どんなコーヒーを飲んでますか？
大半の人がコーヒーと言われて、ドリップコーヒーを想像するんではないでしょうか？
「エスプレッソ」ってどんなコーヒーでしょう？
「エスプレッソ」と言われてしっかり説明できる人は少ないのではないでしょうか？
今日はじっくりエスプレッソについて説明していきたいと思います。

エスプレッソとは？

まずそもそもエスプレッソってどんな飲み物かをみていきましょう。
エスプレッソの定義は

極細挽きにしたコーヒー豆を9気圧の圧力をかけて抽出した約30cc(=1oz)を1杯としたコーヒー

エスプレッソには赤茶や茶色の厚みのある「クレマ」という泡が液体の上部を覆っており、これが滑らかな質感を生み出してくれます。またこれによってコーヒーの香りが閉じ込められます。
コーヒー豆に圧力をかけて抽出しているので、コクや質感が強く、それでいて甘さを感じる液体なのです。

ちなみに、水道から出てくる水は2~3気圧と言われているので、結構な圧力のお湯を通してエスプレッソは抽出されるのです。

ドリップコーヒーとの違い

通常コーヒーといえばドリップコーヒーを想像すると思います。エスプレッソとの違いはなんでしょう？まずは「苦味」と答える方が大半だと思いますが、これを「濃度の違い」と言い換えてみましょう。エスプレッソは圧力をかけて抽出しているので、「苦味」以外にも「風味」などの成分も圧縮されて抽出されています。「にがさ」にフォーカスするとエスプレッソはドリップコーヒーに比べて「苦い」かもしれませんが、「風味」や「甘さ」も同様に濃縮されています。

その圧縮するために、エスプレッソでは「細挽き」のコーヒーを「短時間」で「圧をかけて」抽出するのに対し、ドリップコーヒーは抽出方法によってかわりますが、「中挽き〜粗挽き」で4~5分ほどかけて「ゆっくり」抽出してきます。

エスプレッソの飲み方

エスプレッソはコーヒーの風味や様々な成分をぎゅっと凝縮した液体です。
もちろんそのままエスプレッソを飲むことも可能ですが、
苦味が強いです。

そこで通常は牛乳などと合わせて飲まれるのが一般的です。代表的なエスプレッソドリンクをみていきましょう

ラテ

綺麗なハートやリーフが描かれたラテに出会ったことがありますか？
ラテはエスプレッソにスチームで温めたミルクを注いだものです。
上質なエスプレッソと滑らかなスチームミルクが合わさると砂糖を入れなくても非常に甘く感じます。

カプチーノ

ラテと似ているのですが、カプチーノは泡を楽しむ飲み物です。
ラテはファームドミルク（泡の部分）がほとんどないのですが、
カプチーノはお店によって異なりますが、半分以上がフォームドミルクです。

アメリカーノ

「薄いコーヒー」と言われますが、こちらはエスプレッソをお湯や水で割った飲み物です。

オリジナルドリンク

そのほかお店によってはエスプレッソに様々な食材や液体を加えアレンジドリンクを出しているところもあります。スターバックスのコーヒーフラペチーノやモカは一番わかりやすいアレンジドリンクと言えるでしょう。
ぜひ見つけたらその店ながらのアレンジドリンクを堪能してみてください。

バリスタってなに？

巷でよく「バリスタ」と訊くようになってきました。
「バリスタ」とはエスプレッソを抽出するプロフェッショナルのことを指します。カフェでラテやカプチーノをつくってくれる人はバリスタです。そんな彼らが一番頭を悩ませるのはエスプレッソの抽出です。エスプレッソには上には上があると言われており、果てがない職人の世界なのです。

また最近ではバリスタの競技会も盛んになっており、世界一のバリスタを決めるWBC(世界バリスタチャンピオンシップ)やJBC(日本バリスタチャンピオンシップ)、ラテアートチャンピオンシップなどが開催されています。各国の腕に自信があるバリスタがエスプレッソ抽出技術やラテアートなどの技術を競っています。

エスプレッソの抽出

さて、エスプレッソはどうやって抽出するのでしょう？
残念ながら本格的なエスプレッソを抽出するためには、結構高価なマシーンを購入する必要があります。
家庭用のエスプレッソマシーンも売られていますが、自動で全てをやってくれるので、今回はバリスタがやっているような本格的なエスプレッソの抽出を大まかな手順を見ていきましょう。