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てる コラム

【コーヒーの歴史】コーヒーは世界にどう広がったの?


今日はコーヒーの歴史についてみていきましょう。

コーヒーは森の中にできる植物で果実ですから、コーヒー歴史のはじまりは自然と地球が誕生し森が生まれた頃になってしまいます。

そうではなく、コーヒーが人々に飲まれ、世界中に広がりはじめた歴史をみていきましょう。まずは、コーヒーが発見されたと記述された15世紀ごろに遡ります。

コーヒー発祥の地 (15世紀以前 中世ごろ)

コーヒー発祥の地が何処だかご存知ですか??

知っている方もいるかと思いますが、
「モカ」で有名なエチオピアとイエメン辺りだと言われています。

今でもエチオピア周辺の原生林に行くと、野生のコーヒーの木が生えています。

コーヒーを初めて発見した物語はいろいろあるのですが、
一番馴染みが深いのは「カルディ」で有名なヤギ飼いがヤギがコーヒーの実を食べて、興奮しているのを見て、実際食べてみると目が覚めてコーヒーの薬効に気づきというものです。
そのほかにもシェーク・オマルという人物が逃亡生活中の山中で美しい鳥に導かれコーヒーを発見したという話しもあります。

いろんな話がありますが、コーヒーの発見の話しは動物に導かれコーヒーに実を発見し、実際食べてみるとコーヒーの「覚醒効果」に気づき、「薬」として使われはじめたというものになります。

コーヒーの飲みはじめ(15~16世紀 イスラム帝国最盛期)

コーヒーは発見された後「覚醒効果」などを期待して「薬」として使用されていました。

15、16世紀になるとエチオピア周辺を含むアフリカ北部からアジアにまたがるところに「オスマン帝国」というイスラム教の大きな国が出来上がります。

宗教の秘薬とされていた「コーヒー」もその頃にはオスマン帝国内に流出し、飲み物として飲まれるようになります。16世紀にはイスラム世界にはコーヒーを楽しむ「カフェハネ」と呼ばれるカフェのようなものが出来上がります。

ただ、その頃のコーヒーは今のような「コーヒー」ではなく、焙煎したコーヒー豆をすり潰して、煮出し、大量の砂糖を入れて飲む、現在でも「トルココーヒー」や「イブリック」と呼ばれる飲み物でした。またエチオピアでは現在でも各家庭で「カリオモン」と呼ばれるコーヒーの伝統があります。

イスラム帝国にはヨーロッパの商人もたくさん訪れていました。カフェハネが盛んな様子を見たヨーロッパ商人たちは、もちろん、「コーヒー」の存在に気がつきます。

コーヒーがヨーロッパへ(17世紀 大航海時代)

17世紀には、ヨーロッパへのコーヒーの輸出はイエメンの「モカ」港を通して行われていました。その名残でイエメンコーヒーやエチオピアのコーヒーは「モカ」の愛称で今でも親しまれています。

しかし、コーヒーの栽培方法は門外不出で、コーヒーの「生豆」は簡単には入手不可能でした。

そんな中、どうしても自分たちでコーヒーの生産を行いたいオランダがこっそりとコーヒーの「生豆」の持ち出しに成功しました。それが1658年だと言われています。
なぜ、オランダなのかというと、その頃のオランダは大航海時代で成功し、世界の覇権を握るほど勢いがあり、イギリス・フランスを余裕で凌駕し、世界はオランダの時代でした。

持ち出したコーヒーを最初はスリランカに、そして植民地にしていたインドネシアのジャワに持ち込みました。そしてオランダはコーヒーの栽培に成功し、1712年にはジャワで育てられたコーヒーがオランダのアムステルダムに輸送されています。

オランダに遅れることながら、フランスも1715年にモカからコーヒーの「苗木」を持ち出し、現在の「レユニオン島」(昔はブルボン島と呼ばれていました)での栽培に成功しました。この時持ち出したコーヒーの苗木の品種はこの「ブルボン島」の名前をとって「ブルボン」と呼ばれています。

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