中国版スターバックスと呼ばれる「ラッキンコーヒー」は5月17日(金)にアメリカ米ナスダック市場に新規株式公開(IPO)を行なった。売り出し価格は17ドルだったところ、初値は25.96ドルをつけ、終値20.38ドルで取引を終えた。日本経済新聞は、終値ベースのラッキンコーヒーの時価総額は56億ドルと報じている。
ラッキンコーヒーはこの上場により5億7000万ドル以上の資金を調達したと言われている。株式市場で会社を区別するティッカーシンボルは「LK」を取得した。
ラッキーコーヒー(瑞幸珈琲)は中国で急速に成長を続けるコーヒーチェーンで、客はモバイルアプリからオーダーを行い、店舗では受け取りのみを行うというシステムをとっている。店舗によっては店内での飲食も可能。2017年の10月に北京でスタートし、2018年末には22都市2073店舗までに拡大し、現在28都市で2430店に達している。年内にさらに2500店舗増やし、2019年末までには4500店舗をめざす予定。ラッキンコーヒーは2018年の通期業績は純損失が4億7000万ドル、売上高が1億2000万ドル。19年第1四半期は純損失が8530万ドル。
2017年の中国全体でのコーヒーの売り上げは40億ドルだったが、2025年には1450億ドルに拡大するとコンサルタント会社のQianzhanは予想している。
*Luckin Coffee
参考記事:中国の新興コーヒーチェーン、米ナスダックに上場(日本経済新聞)
参考記事: Luckin Coffee surges in Wall Street debut(CNN)
**photo is from shutterstock