中国で急成長を続けるモバイルオーダーのコーヒーチェーン ラッキンコーヒー(瑞幸咖啡: LK)は4月2日に2019年度決算に粉飾があったと発表した。その発表に伴い、同社株価は一時前日比80%安の4.90ドルをつけた。
ラッキンコーヒーの取締役会は調査委員会を立ち上げ、内部調査を開始している。2019年度の4月から12月までの間、売上に約3億USドル以上にものぼる改ざんがされていたとされる。また計上された一部費用も大幅に改ざんされている模様。
ラッキーコーヒーは中国で急速に成長を続けるコーヒーチェーンで、客はモバイルアプリからオーダーを行い、店舗では受け取りのみを行うというシステムをとっている。店舗によっては店内での飲食も可能な店舗もある。2017年の10月に北京でスタートし、2018年末には22都市2073店舗までに拡大し、今年5月に米・ナスダック市場に株式上場を行なっている。年内にさらに2500店舗増やし、2019年末までには4500店舗をめざす計画。ラッキンコーヒーは2018年度(2018年1月から12月まで)の通期業績は純損失が4億7000万ドル、売上高が1億2000万ドル。