どのようにコーヒーを淹れますか?
個人的にはハンドドリップが一番大好きです。
淹れてる時の優雅な時間、引き立つ香り、そして雰囲気、コーヒーを淹れてるなって思わせてくれます。
さて、ハンドドリップでコーヒーを淹れるとき、
「蒸らし」という過程があるのをご存知ですか?
あの「蒸らし」は何のためにしているのでしょうか?
蒸らしとは
ハンドドリップをするときの手順として、
まず、ドリッパーにフィルターをセットし、好みの粗さに挽いたコーヒーを淹れます。
そして、お湯を注いでいきますが、
最初からお湯をたくさんはかけないと思います。
1湯目は「蒸らし」をする!
という方がほとんどだと思います。
「蒸らし」のお湯のかけ方として一般的なのは、
真ん中から外に向かって渦巻きを描くように、全体にお湯をかけてあげ、
ドリッパーから数的コーヒーの液が垂れるのがベストと言われています。
そして、その後20秒〜1分程度、それぞれの好みの時間で「蒸らし時間」を取ると思います。
さて、この蒸らしは何のために行うのでしょう?
コーヒーに含まれるガス抜きのため
コーヒー豆は焙煎をすると、コーヒー豆内部に二酸化炭素などのガスを持ちます。
新鮮な豆をハンドドリップをすると、泡と一緒にすごく膨らみますよね?
あの泡と膨らみは、コーヒー豆の中に含まれていたガスが放出されている証拠です。
このガスを放出しきらない状態で、お湯を注ぎ続けると、
ガスが邪魔をして、うまくドリップができないというのがひとつ目の理由です。
また、ガスを放出させてあげることで、コーヒー豆が広がります。
広がることで、コーヒーのお湯がかかる「表面積」が大きくなります。
コーヒーの成分をより多く出すため
ガスを放出し、コーヒー豆「表面積」を大きくしてあげることで、
コーヒー豆の成分をより出やすくし、成分を出来るだけ抽出することがドリップの「蒸らす」最大の理由です。
コーヒーの味わいや風味、酸味はコーヒーに含まれる可溶性固形分が溶け出しているのです。
一般的にコーヒーの抽出で出せる成分は全体の20~30%のみと言われています。
出来るだけ成分を出すために、お湯に触れる表面積を広げ、溶けやすくするというのが蒸らしの理由なのです。
どれだけ蒸らしの時間が必要か
人によって蒸らしの時間は様々です。
これといった正解はもちろんありません。
ですが、蒸らしの時間を長くとれば、甘みや深さが増すと言われます。
ある実験によると、
1分程度の蒸らし時間を取ることが、効率よく成分が抽出されやすいそうです。
それ以下の短い蒸らし時間の場合、1分に比べると成分は少なく抽出され、
また1分以上の長い時間蒸らしたとしても、1分の蒸らし時間の場合とほぼ同程度の成分しか抽出されなかったというそうです。
最後に
先ほども言ったように、蒸らしやドリップの淹れ方に正解はありません。
コーヒー豆の個性や、抽出する環境、個人の好みによって蒸らし時間や淹れ方が変わってくるのは当たり前です。
自分の好みの淹れ方や蒸らしの方法、コーヒーの個性を淹れ方を探して、
自分の大好きな味わいをみつけるのが、やはりコーヒーらしさだと思います。
「正解」を見つけず、自分らしい淹れ方を見つけてみてください!
**photos are from unsplash