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てる コラム

コーヒー豆の保存方法は結局「どこで」が一番いいのか?常温と冷凍庫


こんにちは!
今朝はコロンビアとグアテマラのコーヒーで目覚ました。
コロンビアはベリージャムを感じさせつつも、ローストアーモンド感のある香ばしいコーヒーでした。
グアテマラは焙煎してから日があまり経っておらず、まだ味が落ちついていない感があり、少し残念でした。

さて、今日はコーヒーの保存の話しをしていきます!

コーヒー豆を買うと、ほとんどのコーヒー専門店が100g以上からの販売となり、パッケージで買うと200g以上にもなり、
一回で飲みきれない量になってしまうと思います。

そこでコーヒーを自分で淹れようとする人は、
コーヒーの「保存」という壁にぶつかると思います。

さて、コーヒー豆をどのように保存するか、悩みどころですよね?
保存方法については、聞く人聞く人、十色です。

常温で保存がいいのか、冷蔵庫がいいのか、冷凍庫がいいのか?
常温派からすると、冷蔵庫や冷凍庫はもっての外と言われます。

調べれば調べるほど、訳が分からなくなります。
一体コーヒーはどの保存をするのがいいのでしょうか?

コーヒー豆の飲み頃は?

まずは、コーヒー豆の鮮度についてから話し始めましょう。

コーヒー豆は焙煎した直後はまだ味が落ち着いておらず、あまり美味しくありません。

美味しく飲めるようになってくるのは、焙煎から3~4日経った頃で、
3~4日後から味が落ち着き始め、それから1週間ほどが美味しく飲める期間だと言われています。

自家焙煎のコーヒー専門店で売られているコーヒー豆はほぼ1週間以内か、
その前後のものが売られていると思って間違いないと思います。

チェーン店のようなコーヒー専門店は焙煎工場なのでコーヒーを焙煎して、
それをパッケージをして売っています。
このパッケージには参加をさせない特殊なバルブがつけられ、
袋の中からガスは放出させるが、外からの空気は入らないようにしている仕組みです。
外の空気が入らないようにすることで、酸素によって、コーヒーが酸化して、鮮度が落ちないようにしています。

大手コーヒーショップなどは特殊のバルブ付きのパッケージにコーヒーを入れることで、
1年ほどの賞味期限をつけて販売していますが、

やはり、美味しく飲めるのは、焙煎してから1ヶ月ごろまでだと思います。

コーヒーの最大の敵は酸素?

コーヒーは野菜と同じです!
コーヒーにも鮮度があり、焙煎から時間が経つと、鮮度が落ちてきます。

コーヒーの「敵」と言われるものがあり、「酸素」「熱」「水分」「光」の4つです。
この「酸素」「熱」「水分」「光」によって、コーヒーの鮮度は落ち、味わいが悪くなってしまいます。

そのため、コーヒーは「密閉容器」に入れて「冷暗所で」保存とよく言われます。

コーヒーを買う側からすると、一番気をつけなくてはいけないのが、「酸素」です。
なので、どのコーヒー専門店の人も「密閉容器」に入れて保存と言います。
ジップロックにコーヒーを入れてあげて、酸素を遮断するだけで、コーヒーの保存の第一関門はクリアです!

酸素以外の3つの要素とどう向き合うかで、人によってコーヒーの保存する場所が異なってくる理由です。

常温で保存

コーヒー屋さんからすると、コーヒーは長期間保存するものではなく、
買ってからできたら1週間、長くても2、3週間で飲み切ってもらいたいと思っています。

そのくらいの期間であれば、密閉容器に入れて、「常温」の「冷暗所」で大丈夫です。

常温で保存を勧めている人は、約1ヶ月くらいの期間ならば、常温でも鮮度はほとんど保たれるからという理由です。
また、このあと説明する冷凍庫や冷蔵庫での保存は長い期間の保存には向いていますが、
注意点もあり、そこを間違えると逆にコーヒーの鮮度や品質を悪くしてしまうからだと思います。

冷凍庫で保存

1ヶ月以上、いつ飲むか分からない場合、「常温」で保存してしまうとコーヒーの鮮度は落ちてしまいます。

先ほど「コーヒーは野菜と一緒だ」と言いましたが、
野菜も長期保存するときに冷凍庫で凍らせて保存することがありますよね?

コーヒーも一緒で「冷凍庫」で保存すると、長い期間、鮮度を比較的保つことが可能です。
厳密にいうと、劣化はしているのですが、常温で置いておくよりかは劣化速度は遅くなります。

ただ、冷凍庫で保存する場合、注意が必要です!
凍らせた野菜も、凍っているものを、元の温度に戻して、また凍らせてを繰り返していると、明らかに味悪くなりますよね?

コーヒーも、大きな容器に入れて、使うたびに常温に出して、冷凍庫に戻したりしていると、品質が悪化します。
また、冷たいところから、暖かいところに出し入れしていると、結露などの現象で、水分にもやられてしまい、さらに品質が悪くなってしまいます。

そこで、冷凍庫で保存するときは、長期保存に向いているのですが、
「小分けに」して、保存するのが重要です!

使う分だけジップロックか何か密閉容器に入れて、冷凍庫に保存しておけば、
使う分だけ、出すことができ、残りは常温に出さずに冷凍庫にいることができます。

冷蔵庫での保存

これが一番難しい保存方法です。
「コーヒーは野菜と一緒です」
なので、冷蔵庫で保存すると、常温に比べると鮮度の落ちは幾分かマシになります。

ところが、冷蔵庫は、「常温」や「冷凍庫」に比べると、コーヒーの敵が多くいます。

まず、先ほど冷凍庫の時に言ったように、「大きな容器に入れて保存」していると、
出すたびに、容器に入ったコーヒー全部が、冷たいところから温かいところへと移動を繰り返し、鮮度の落ちが早くなってしまいます。
また、冷蔵庫という環境は、比較的結露ができやすく、「水分」によって鮮度や品質が悪くなってしまいがちです。

また、家庭の冷蔵庫にはコーヒーだけということは珍しく、様々な料理や匂いのきついものが混在しています。
コーヒーは「匂いを吸収しやすい」性質があります。
密閉容器などに入れて保存しないと、他の食べ物の匂いを吸収し、コーヒー本来の味わいを損なってしまうことにつながります。

確かに、冷蔵庫は「冷暗所」でコーヒーの鮮度を保ちやすいが、他の敵も多くおり、注意が必要です!

コーヒー粉の場合

コーヒーを挽いて「粉」にした場合も、保存方法的には「豆」の場合とほぼ変わりません。

注意したいのは、コーヒー「粉」は豆に比べると約3倍ほど鮮度が落ちやすくなっています。

粉にすることで、空気に触れる「表面積」が広がるため、酸化のスピードも上がってしまうのが現実です。
粉にしてもらう場合は、「豆」以上に慎重に、飲みきれる量を買い、出来るだけ早く飲みきってしまいましょう。

これが正直最大のアドバイスです。

最後に

このように、「常温」「冷凍庫」「冷蔵庫」とコーヒーの保存にそれぞれ一長一短があり、どれを選択するかは人それぞれです。

どの保存方法を勧めるかも、その人が何を重視しているかです。

ですが、本来コーヒーの保存は、「コーヒーを美味しく飲む」ためです。

なので、もしすぐ飲みきってしまうようなコーヒーは「密閉容器に入れて、常温の出来るだけ暗く湿気の少ない場所で」保存し、

もし長い期間飲みきれないだろうなという時は、「ジップロックなどに小分けにして、冷凍庫で保存」が個人的にはお勧めです!

コーヒーはコーヒー豆から始まり、淹れ方まで、すべて個人の好みによるものなので、
みなさんもそれぞれの特徴を踏まえ、自分の好みのコーヒー保存方法を見つけてみてください!
**photos are from unsplash

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