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ネスレのコーヒー産業復活プロジェクト ジンバブエとコロンビアで


ネスレ・ネスプレッソはコーヒー栽培が衰退しつつある土地でコーヒー産業を復活させる「Reviving Origins Program」を始動させ、今後5年間で約100億ドルの投資を行う。今月5月にはそのプロジェクトで採れた世界18カ国で「TAMUKA mu Zimbabwe」「ESPERANZA de COLOMBIA」としてネスプレッソシリーズで発売する。

「Reviving Origins Program」はネスレ・ネスプレッソが行う「AAA Sustainable Quality™ Program」を通してコーヒー栽培が衰退している土地でのコーヒー栽培と産業を復興させるプロジェクトで、第1弾としてジンバブエ東部のマニカランドとコロンビアのカケタで行われた。ネスレはこのプロジェクトに先駆け2011年に南スーダンでコーヒー栽培を復興させ、コーヒーが石油に次ぐ同国の第2位の輸出品となる結果を得ている。

アメリカ農務省の統計によると、ジンバブエの1980年代のコーヒー生産量は15000トンであったが、気候変動と経済危機などにより2017年のコーヒー生産は500トン以下にまで落ち込んでいる。ネスレは「Reviving Origins Program」の一環として、NPO団体のテクノサーブ社(Techno Serve)と協力し、東部のマニカランド州での農業技術支援と持続可能なコーヒー栽培に取り組んでいる。コロンビアのカケタでは50年にもおよぶ内乱の結果、放棄された農耕地が多く、コーヒー栽培が衰退した地域となっている。ネスレはカケタを対象に「Reviving Origins Program」を行い、同国のコーヒー管理機関FNCと協力することで農業技術や品質の向上を目指している。

Reviving Origins Programを通してジンバブエとコロンビアで採れたコーヒーはそれぞれ「TAMUKA mu Zimbabwe」「ESPERANZA de COLOMBIA」としてネスプレッソシリーズで18か国で今月より発売される。ジンバブエで採れた「TAMUKA mu Zimbabwe」はクランベリーやカラントなどのフレーバーなどのフルーティーさと明るい酸味が楽しめるコーヒーに仕上がっており、コロンビア・カケタの「ESPERANZA de COLOMBIA」は微かなシリアルのようなフレーバーとイエローフルーツの香り、全体的にバランスのとれた、酸味の少ないマイルドなコーヒーになっている。日本での発売に関しては未発表。

ネスレはナショナルジオグラフィックの協力のもと「Reviving Origins Program」の様子の動画や写真をナショナルジオグラフィックのサイトで公開している。

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**photos are from Nespresso

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