今年で7回目となるメキシコのカップ・オブ・エクセレンス(COE)2019の国際ジャッジによる審査がメキシコ・ベラクルスで6月18日から21日の日程で行われ、メキシコCOE2019のスコアと入賞28農園が決定した。優勝を勝ち取ったのはスコア93.07を獲得したサンタ・クルーズ農園ナチュラルプロセスのゲイシャとなった。
今年からCOEのルールが若干変更になり入賞基準が87点以上に引き上げられた。メキシコCOE2019で87点以上のスコアを獲得し入賞したのは28農園で、そのうち国際ジャッジが90点以上のスコアをつけたロットは上位5位までのロットのみとなった。国際オークションは8月8日に開催される予定。国際ジャッジとして日本からは2名が参加した。
2位は91.14を獲得したドン・ラファ農園のナチュラルプロセスのパチェ。3位は90.32でディナスティア・アルタミラノ農園のハニープロセスのブルボン。2位獲得のドンラファ農園が出品したパチェ種とは、ティピカ種の突然変異種で樹高が低いので高知栽培に適した品種。
カップオブエクセレンス は、国際コーヒー機関(ICO)のプロジェクトの一環で、1999年にブラジルから始まり、現在ではグアテマラ、エルサルバドル、ホンジュラス、コスタリカ、ニカラグア、メキシコ、ブルンジ、ルワンダ、コロンビア、ボリビア、ペルーの12の生産国で行われている。今年でカップオブエクセレンスは20周年を迎える。
カップオブエクセレンスの選考は、最低基準のチェック、国内審査、国際審査と3段階で行われ、少なくとも5回の品質の評価が行われ、この厳しい品質評価を経て最低87点以上のスコアを獲得し入賞したコーヒーは、インターネットのオークションで名実ともにグローバルに競り落とされる。落札された価格は、諸経費を引いて、そのまま生産農家が手にすることができるのがCOEオークションの特徴。1999年の第1回カップオブエクセレンスでの1位獲得ロットの落札価格は2.6ドル/ポンドであったが、2018年には最高落札価格も更新し300ドル/ポンド(コスタリカCOE)となり、20年間の累計オークション収入は6億ドルを超えている。
今年のCOE開催予定詳細
国 | 国際審査日程 | オークション日程 |
---|---|---|
ホンジュラス | 5/28 - 5/31 | 7/11 |
コスタリカ | 5/28 - 5/31 | 7/18 |
グアテマラ | 6/17 - 6/20 | 7/25 |
メキシコ | 6/18 - 6/21 | 8/8 |
ブルンジ | 8/5 - 8/8 | 9/19 |
ルワンダ | 8月開催 | - |
コロンビア南部 | 9月開催 | - |
ブラジル | 10/15 - 10/19 | 12/11 |
ペルー | 10/22 - 10/25 | 12/5 |