米スターバックスコーポレーション(SBUX)は4月28日に、2020年度第2四半期(Q2: 2020年1月から3月までの3ヶ月間)の決算を発表した。新型コロナ流行の拡大を受けて、1月末ごろより中国をはじめ、世界の店舗での臨時休業や特別な対応がはじまり、その影響が出はじめる結果となった。
Q2期間中、スターバックスの店舗売上は全世界で10%マイナスとなり、前年比5%減となる約60億米ドル。純利益は3億2千万ドルで、前年に比べ50%もの大幅減となった。
1株あたりの利益は28セント、調整後の1株当たりの利益(Non-GAAP EPS)は32セントとなり、前年比48%マイナスという結果となった。この3ヶ月間で世界で新しくオープンした数は255店舗になり、スターバックスは世界に32050店舗を持つ。
現状と今後の見通し
同社は「新型コロナの動向に引き続き注視し、従業員とカスタマーの公衆衛生を第一に考え、素早くかつ責任のある行動をとっていく」と話す。
新型コロナ感染拡大の影響でいち早く臨時休業などをはじめた中国では、営業時間短縮や店内利用控える措置など特別な対応を講じるものの98%の店舗で営業を再開している。アメリカでは現時点で半分以上の店舗で臨時休業をしているが、5月4日より順次営業を再開すると発表している。世界的には日本をはじめ、カナダ、イギリスなどで75%以上の店舗で臨時休業の措置をとっている。
また、今後中国での営業について次のような見通しを投資家に対して発表した。次の四半期、4月から6月にかけての3ヶ月間の店舗売上は3割ほどのマイナスを予想しているが、7月から9月にかけての第4四半期の3ヶ月間の店舗売上は1割マイナスもしくは通常状態に戻るとし、年間の累計売上は2割前後のマイナスに収まる見通し。
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**Image source: Starbucks.com
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