コールドブリュー抽出器具を手がけるトディー(Toddy、アメリカ・コロラド州)は、コールドブリューをカッピングするためのキットや方法を開発し、コールドブリューのカッピングに特化したカッピングフォームを公開した。カッピングフォームはすでにウェブ上に公開され、方法やルールに関してのプロトコルは5月15日(金)に一般公開される。カッピングキットも同日より一般発売となる。
今回公開したコールドブリューキットやカッピング方法はトディー社内で使用されていたものを一般向けにしたもの。「コールドブリューは水を使って抽出する方法のため、お湯を使って抽出する一般的なコーヒー抽出方法とは異なる。そのため、一般的なカッピングによって評価された味わいがコールドブリューとして抽出された時の味わいに直結するわけではない」ため、コールドブリュー専用のカッピング方法を開発したとトディーは話す。
コールドブリューのカッピングの目的は、①コーヒーを水で抽出した時にどんな味わいが感じられるかと、②どうレシピを調整したら味わいが変化するかを評価するものとしている。そのためこのカッピングを行う前に、「一般的なカッピング方法」でコーヒーの品質評価がされていることを前提にしている。また、コールドブリューカッピングでは様々な分量や抽出時間などのレシピを決めていない。例えば、コーヒーの焙煎度合いや挽き具合、寝かす時間、水とコーヒーの量も自由に決められ、それぞれの味わいの違いを評価することができる。様々な要因を変化させたときの味わいの違いを分析し、それぞれのコーヒーに合ったレシピを見つけるためだとしている。
公開したカッピングフォームはコールドブリュー用にアレンジされており、通常のカッピングフォームとは異なる。"Uniformity(画一性)"や"Cleanliness(カップのキレイさ)"は評価項目から外され、"Flavor(フレーバー)"と"Balance(バランス)"に重点が置かれ、合計される時には2倍になるなど変更が加えられている。カッピングフォームはColdBrewCupping.comで公開されている。
5月15日に一般発売となるカッピング専用のキットは、コールドブリュー抽出容器やフィルターをはじめトングやフタなどがセットになっている。1セット36ドル、3個入りのセットが84ドルで販売される予定。