米スターバックスコーポレーション(SBUX)は4月27日に、2021年度第2四半期(Q2: 2021年1月から3月までの3ヶ月間)の決算を発表した。全世界でのスターバックスの売上は前年同期比11%増の66億6800万米ドル、純利益は100.8%増の6億5940万米ドル、EPS(1株あたりの利益)は56セントとなった。日本円になおすと、売上が約7300億円、最終純利益は720億円となる。
中国での回復が大きく、店舗売上高が前年同期比で91%増となり、ほぼ2倍の売上をあげている。アメリカとカナダの売上高は前年同期比9%増となった。
今Q2期間、世界の店舗数は前四半期から若干5店舗増のみ。前四半期Q1では278店舗増となっていた。これは、昨年から続くCOVID-19の影響とともに、スターバックス会員制度のリワーズプログラムを利用したデジタル戦略により、商品受け取りがスムーズなドライブスルー併設の店舗や、モバイルアプリからオーダーして受け取るだけのピックアップ店舗形態などへのリニューアルのために、アメリカとカナダの約300店舗の直営店を一旦閉鎖したためである。店舗数は世界で32943店となり、このうち、アメリカに15288店舗、中国に4973店舗となっている。
スターバックス会員制度のリワーズプログラムの、米国アクティブユーザー数(90日間に利用のあったユーザー数)は前年比18%増の2290万人となった。
スターバックスは2021年度の年間売上高を対前年比18~23%増の285~293億米ドルに見込む。営業利益率は15~16%を想定。世界での新規出店は2150店を計画し、出退店合わせ1100店増加となる見込み。中国では600店の新規出店を計画。2021年度は通常年度とは異なり、1週多い53週となる。
Q2 損益計算書 抜粋
科目 | 金額(USドル) | 対前年同期比 |
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売上高 | 66.6(億ドル) | 11.2% |
営業コスト | 57.5(億ドル) | 3.3% |
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営業利益 | 9.8(億ドル) | 102.6% |
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当期純利益 | 6.5(億ドル) | 100.8% |
EPS | 56セント | 100% |
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参考: "Starbucks to Transform U.S. Store Portfolio by Building on the Strength of Digital Customer Relationships and the Convenience of the Starbucks App"
Image source: Starbucks.com