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Tatsuya コラム

フレンチプレスで美味しいコーヒーの淹れ方 手軽に濃厚でリッチなコーヒーを淹れる


自宅でコーヒーを淹れる器具はたくさんあります。
ハンドドリップ、サイフォン、ネルドリップ、マキネッタなどなど
今日はその中でもフレンチプレスで美味しいコーヒーの淹れ方をお伝えします。
今日はフレンチプレスでアイスコーヒーの淹れ方をみていきたいと思います。

(フレンチプレスでアイスコーヒーの淹れ方はこちら→「【手軽でおすすめ】フレンチプレスで濃厚なアイスコーヒーを淹れてみよう」)

フレンチプレスのサイズ選び

ボダムが出しているフレンチプレスは様々な容量のものがあります。
一番小さいサイズは容量350ml(または欧米表記だと12oz)のもので、抽出できる量は300ml程度です。
なので1人(多くて2人)分のコーヒーができます。

次に大きいサイズが500mlの容量のもの。抽出量は大体450ml程度になり、2-3人分程度が目安です。
そしてさらに大きいサイズに1L入る大容量のものも売られています。コーヒーの抽出できる量は800ml前後が想定できます。こちらはパーティサイズで5人前後で飲む場合に重宝します。

フレンチプレスを買おうと思う時に、何個も買う人って結構珍しい人だと思います。
通常は1つどのサイズかで迷うことになると思います。

一人暮らしの人には迷わず一番小さい350mlの容量のものをオススメします。
大は小を兼ねるとも言い、いっぱい飲む方なら500mlでもいいのですが
フレンチプレスで淹れるときはめんどくさくても、飲む分量だけ淹れることがいいのです。
350mlは1人の1杯分くらいなので、手軽でちょうど良いサイズだと思います。
少し飲みたいなって時にも重宝します。
2人で暮らしてる場合は500mlで2杯分サイズがオススメです。
これでもお湯の量を調整すれば1杯分でも作れるので、1人用で作る場合もOKです。

1Lは普段使いというよりも、予備程度に考えるのがいいと思います。
僕も初めてのプレスは1Lだったんですが、やはり大きく使いづらいです。
大は小も兼ねるので、1杯や2杯分もつくれるのですが、だったらもう少し小さいサイズがオススメです。
350mlや500mlを持ってる方にオススメです。

フレンチプレスでコーヒーの淹れ方

コーヒーとお湯の分量についてSCAが提唱している「ゴールデンカップ」なる黄金分レシピがあります。
コーヒープロフェッショナルな方は独自のレシピでもいいのですが、今日はこのレシピを参考にプレスコーヒーの淹れ方を見ていきます。
コーヒーの粉10gに対して、165-200ml程度が適切と言われています。
それぞれの容量に対してのコーヒーの粉の量とお湯の量です。「コーヒーの粉の量 x 1.8」がお湯の量です。
大きい容量のプレスでもコーヒーとお湯の量を加減すれば少ない杯数のコーヒーも淹れることができます。
(注: 下記に500mlのプレス容量に対して、湯量が540mlとなっていますが、何故か入ります。)

プレス容量 コーヒー量 湯量
350ml 17g 300ml
500ml 30g 540ml
1000ml 50g 900ml

コーヒーの粉は粗挽きが推奨です。
フレンチプレスでは長い時間お湯とコーヒーが浸かっているので、細挽きだと雑味なども出やすくなってしまいます。
なので、粗挽きでゆっくりと味を出します

小さいサイズのプレスで以下は見ていきいます。
まず、コーヒーやお湯を淹れる前に大事なポイントがあります!
プレスにお湯を注いで、プレスを温めてあげることです。

プランジャー(フタの部分)も温めましょう。

冷めたままプレスにお湯を注ぐと、お湯が冷めてしまい、適温ではないお湯でコーヒーが抽出されてしまいます。

プレスを温めたら、20gのコーヒー豆をプレスに入れたら、お湯300ml注ぎます。プレスがいっぱいになると思います。
この時のお湯の温度は90℃から96℃です。沸騰直後のお湯など、熱すぎてもダメです!(「美味しいコーヒーを淹れるための黄金比 コーヒーとお湯の最適な分量とは?」)

お湯を入れただけだと、お湯に浸かっていないコーヒーが出てきてしまうので、しっかり浸かるようにスプーンなどでかき混ぜてあげます。
プランジャーを上に乗せてあげて、4分タイマーをセットします。プランジャーを乗せるのは、お湯の温度が冷めないようにするためです。

4分経ったら、プランジャーを下げます。
出来上がりです。

ただカップに注ぐ前に、プレスから出る最初の液体を捨ててあげることがポイントです。
プランジャーで底に落ちず、コーヒーの粉などが上部に浮いている場合があるので、最初の液体は捨てましょう。

あとは好みのカップに淹れれば出来上がりです。

プレスコーヒーの特徴

フレンチプレスは非常に簡単に美味しいコーヒーが淹れることができます。
フレンチプレスで抽出したコーヒーはコクのある、リッチな味わいに仕上がります。
ハンドドリップと違い、誰がいれてもほぼ同じ味わいになるのも特徴です。
また、淹れるのは非常に簡単で、ハンドドリップは淹れてる間はつきっきりになります。プレスはお湯を入れたらほっとけばいいので、忙しい合間にも淹れることができます。なので、朝の忙しい時間にはぴったりな抽出方法だと思います。

ただ、フレンチプレスでコーヒーを淹れるのは簡単なのですが、洗いが少し手間というのが唯一のデメリットだと思います。

以下にハンドドリップとの味と特徴の比較にまとめておきます。

淹れ方 特徴
ハンドドリップ 酸味や豊かなフレーバーが出やすくキリッとした味わい。淹れ方次第で味が決めれる
フレンチプレス コクがしっかりとあり、濃厚で丸みのある優しい味わい。洗いが手間。

フレンチプレスの片付け

最後にフレンチプレスの洗い方をまとめておきます。フレンチプレスは洗いが少し手間です。
まずは、残っているコーヒーのカスを捨てます。シンクの網やハンドドリップの後のフィルターがあったら底に捨てると楽です。
この残っているコーヒーのカスを捨てるのが一番手間です。

プランジャーを分解して洗います。
洗うときは必ずプランジャーの部分は分解洗浄をしてください。分解洗浄せずにすると、次第にフィルターにコーヒーオイルがついて、味が落ちてしまいます。
乾かすときは、分解したままではなく、プランジャーを合体したまま乾かすのがポイントです。分解したまま乾かすと、部品がどこかに行って探すのが大変です。
プレス本体もしっかり洗いましょう。ガラス部分は割れやすく、中には外の枠とガラス部分が抜けやすくなっているものもあるので注意が必要です。

また長年使っていると、どうしてもコーヒーオイルなどで金属部分などが汚れてしまいます。そういうときは、重曹を溶かしたお湯に数分浸けて擦ると汚れを落とすことができます。

**photo source: unsplash

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