世界で注目を集めているORIGAMIドリッパーってご存知ですか?
そう、折り紙です!
おりがみドリッパーとは
おりがみドリッパーは岐阜県・土岐市にある陶磁器メーカーのK-aiがつくるドリッパーです。
斬新なデザインが特徴的です!
横から見た時に折り紙のように幾重に重なるように見えるところから「折り紙」と名付けられているそうです。
このorigami ドリッパーの凄いところは、色のバリエーションの種類の豊富さです。
なぜ注目を集めている?
なぜこのドリッパーが注目を集めているかというと、
先日ボストンで行われた「ワールド・ブリュワーズ・カップ」で優勝した中国の選手が使っており、
2018年日本の「ジャパン・ブリュワーズ・カップ」で優勝したUCCの中井バリスタも日本大会で使用していました。
世界大会に出場するバリスタが敢えてこの「オリガミドリッパー」を使っているのです。
ORIGAMIドリッパーの味わい
まずはORIGAMIドリッパーと通常のドリッパーとの味の違いを見ていきましょう。
今日は台形型の一般的なドリッパーと比較して淹れてみました。
コーヒーの量や種類、お湯の抽出量、お湯の温度は一定にしました。
比べてみると、オリガミドリッパーで淹れたコーヒーの方が、
バランスよく、雑味や苦味が抑えられています!
そしてコーヒーに丸みがあります。
そうなんです。
これを使って優勝したバリスタも、
抽出時間を短くすることで、出したいフレーバーや酸味をよりよく出し、
出したくない苦味や雑味、えぐみを抑え、クリーンなコーヒーを抽出するためにこのORIGAMIドリッパーを使用しています。
ORIGAMIドリッパーの特徴
ではなぜORIGAMIドリッパーは雑味や苦味を抑え、
より豊かなフレーバーと酸味を出すことができるのでしょうか?
実際にORIGAMIドリッパーの特徴を見ていきましょう。
抽出スピードが安定
ORIGAMIドリッパーの1番の特徴は、「大きな抽出口」です。
一般的なドリッパーは小さな穴がドリッパーに空いているだけですが、
このドリッパーの抽出穴は「大きい」です。
そのため、抽出速度が他のドリッパーに比べて速いというのがあります。
ドリッパーのリブと呼ばれる溝もORIGAMIドリッパーは深く、デコボコとしています。
これによりペーパーフィルターとドリッパの間に空気が通る絶妙な空間ができ、
抽出時のお湯の流動をコントロールしやすくしています。
抽出速度を速くすることで、クリーンな味わいなコーヒーを抽出できるのです。
抽出温度が安定する
ORIGAMIドリッパーはなんといっても斬新なデザインと陶磁器でできているというのがパッとみた時の印象だと思います。
逆にこれがコーヒードリッパーだと気付ける人も少ないのではないでしょうか。
そう思うのは、ドリッパーには大抵ついている持ち手がこのORIGAMIドリッパーには付いていないところも大きなポイントかもしれません。
このドリッパーの持ち手がついていないことで、
ドリッパー自体の温度が冷めるのを防いでいます。
ハンドドリップをする時、ドリッパーにお湯をかけ、温める作業から始めると思います。
その際、意外にもドリッパーの持ち手部分から温めた温度が逃げてしまいます。
それをこのORIGAMIドリッパーは持ち手をなくすことで解決し、温度を安定させています。
また、陶磁器でできているので、
他の陶磁器ドリッパーと同じように、
「温まりにくいが、冷めにくい」特徴から、
抽出する前にドリッパーを温めてあげると、適切な温度でコーヒーを抽出することが可能になります。
ペーパーフィルターの使い分け
ORIGAMIドリッパーの最大の他のドリッパーにはない唯一無二の特徴は2種類のペーパーフィルターに対応できるという点です!
ほとんどのドリッパーは台形型、円錐型、ウェーブ型の3種類の中の一つだけに対応していると思います。
しかしこのORIGAMIドリッパーは円錐型とウェーブ型の2種類を使うことができます。
もちろん、使い分けることで、抽出時に出したいコーヒーの味わいを変えることができます。
フィルターは円錐形かウェーブ型か
この独特な形のドリッパーに使うペーパーフィルターはハリオのV60「円錐形」か、カリタの「ウェーブ型」です。
ペーパーフィルターで一般的な「台形型」も折り方を気をつければ、使えるみたいです!
使い分けられるということは、それぞれの味わいも変わるということです。
下に味わいの違いをざっくりまとめておきました。
ウェーブ形と円錐形の味の違い | |
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ウェーブ形 | 重さやボディ、コクのある味わい。 |
円錐形 | スッキリした味わい。クリーンで酸味が引き出されやすい |
ちなみに、1~2人用のORIGAMIドリッパーのペーパーフィルターには、1~2人用のフィルターでも、2~4人用で売られているフィルターでも使えます。
カリタのウェーブ型でいくと、1~2人用はウェーブフィルター 155、2~4人用はウェーブフィルター185です。
1~2人用のウェーブフィルター 155は少しドリッパーより小さく1杯分コーヒーの粉10g程度で淹れるときにはおすすめです。
2~4人用もORIGAMIドリッパーの上部から少しフィルターがはみ出す程度で、不便なく使えます。
どちらかがオススメかと言われると、大は小を兼ねるのでウェーブフィルター185の方がお勧めです。
ちなみに、上の写真は1~2用の155のフィルターで、1~2用のフィルターだとドリッパーより高さが小さいです。
最後に
個人的にハンドドリップで入れるときは目下ORIGAMIドリッパーを愛用しています。
新しいドリッパーを新調するときは、オリガミを選んでみてください!