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絶滅から復活した幻のブルボンポワントゥ 今年もUCCが販売 12月1日より


UCC上島珈琲は12月1日(日)より幻と呼ばれたフランス・レユニオン島で育てられたブルボンポワントゥを発売する。11月1日(金)よりUCC直営店で、18日(月)よりUCCオンラインストアで事前予約の受付を開始する。

今年のブルボンポワントゥに関するコーヒープロファイルはまだ情報公開されていないので、後日追記いたします。昨年2018年のブルボンポワントゥは「マンダリンオレンジを思わせる甘く、フルーティな酸味」を特徴とし、繊細で透明感のある風味が楽しめるコーヒーに仕上げられていた。昨年の販売価格は1瓶150gあたり12960円(税込)で販売された。

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ブルボンポワントゥとは

ブルボンポワントゥは現在世界で広く飲まれているブルボン種のルーツに限りなく近い品種で、一度は絶滅したかに思われていたが、1999年より当時UCCに在籍していた川島良彰(現在はミカフェート)がレユニオン島に渡りブルボンポワントゥの発見、フランス国立農業研究開発国際協力センターやブルボン島の協力のもとブルボンポワントゥの栽培を開始しました。それにより2007年より収穫が可能になり、UCCは毎年希少なブルボンポワントゥを販売しています。

18世紀にフランスがアフリカからコーヒーを、当時はブルボン島と呼ばれていたレユニオン島持ち出しました。持ち出されたアラビカ種ティピカが突然変異したものが現在のブルボンと呼ばれています。またブルボンとは別に突然変異したものがブルボンポワントゥです。当時このブルボンポワントゥはルイ15世や文豪バルザックに愛飲したほどのコーヒーでした。しかしそのあと、フランスのコーヒー生産地はカリブ海に移ったことからこの島でのコーヒー生産は衰退し、ブルボンポワントゥも忘れ去られてしまいました。

「ポワントゥ」とはフランス語で「尖っている」と意味し、「ブルボンポワントゥ」は豆、葉、木全てが尖った形をしている。カフェイン含有量が通常のコーヒー豆に比べても半分以下であるというのも特徴です。また、「ブルボンポワントゥ」は豆の密度が非常に高く硬いため、焙煎するときの熱の伝わり方が通常の豆とは違うため、焙煎が非常に難しいと言われています。そのためUCCでは毎年熟練した焙煎士がこの豆の焙煎にあたっています。

参考文献:「私はコーヒーで世界を変えることにした。(川島良彰)」
**The top photo is from UCC

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