コロンビア北部のカップ・オブ・エクセレンス(COE)2019の国際ジャッジによる審査が3月26日から29日の日程で終了し、スコアと入賞した29農園が確定した。北部コロンビアCOE2019で見事92.71のスコアをとり1位を獲得したのはリサラルダ地区にあるミカバ農園(農園主: Paul Kevin Doyle)のゲイシャ ナチュラルとなった。
コロンビア北部COEは北部の12の地域から100を超えるエントリーがあり、国際ジャッジの審査を通して1位の92.71から86.86までのスコアを獲得した29の農園のコーヒーが入賞ロットとなった。そのうち上位9位までのロットに国際ジャッジは90点以上のスコアをつけている。入賞ロットの生産地域はリサラルダ、ウィラ、サンタンデール、キンディオ、カウカ、トリマ。国際オークションは5月16日に開催される予定。
2位は92.18でウィラ地区のベタニア農園(農園主: Linarco Rodriguez Ospina)のウォッシュトプロセスのカトゥーラ、タビ。3位は91.65でウィラ地区のチャフェローテ農園(農園主: Luis Gerardo Bravo Ordoñez)のブルボン ウォッシュト。
今年から制度に変更が加えられ、コロンビアCOEは収穫時期の違う北部と南部の2部制に分けられた。2016年、2017年はコロンビアのCOEは南部・北部合わせて開催されていた。またコロンビア北部COEの国際ジャッジとして日本の関係者も3名参加している。
カップオブエクセレンス は、国際コーヒー機関(ICO)のプロジェクトの一環で、1999年にブラジルから始まり、現在ではグアテマラ、エルサルバドル、ホンジュラス、コスタリカ、ニカラグア、メキシコ、ブルンジ、ルワンダ、コロンビア、ボリビア、ペルーの12の生産国で行われている。今年でカップオブエクセレンスは20周年を迎える。
カップオブエクセレンスの選考は、最低基準のチェック、国内審査、国際審査と3段階で行われ、少なくとも5回の品質の評価が行われ、この厳しい品質評価を経て最低86点以上のスコアを獲得し入賞したコーヒーは、インターネットのオークションで名実ともにグローバルに競り落とされる。落札された価格は、諸経費を引いて、そのまま生産農家が手にすることができるのがCOEオークションの特徴。1999年の第1回カップオブエクセレンスでの1位獲得ロットの落札価格は2.6ドル/ポンドであったが、2018年には最高落札価格も更新し300ドル/ポンド(コスタリカCOE)となり、20年間の累計オークション収入は6億ドルを超えている。
今年のCOE開催予定詳細。
国 | 国際審査日程 | オークション日程 |
---|---|---|
エルサルバドル | 4/23 - 4/26 | 6/13 |
ホンジュラス | 5/28 - 5/31 | 7/11 |
コスタリカ | 5/28 - 5/31 | 7/18 |
グアテマラ | 6/17 - 6/20 | 7/25 |
メキシコ | 6/18 - 6/21 | 8/8 |
ブルンジ | 8/5 - 8/8 | 9/19 |
ルワンダ | 8月開催 | - |
コロンビア南部 | 9月開催 | - |
ブラジル | 10/15 - 10/19 | 12/11 |
ペルー | 10/22 - 10/25 | 12/5 |
*COE公式サイト
詳しいコロンビア北部COEの結果はこちら
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