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2020年にエチオピアでカップオブエクセレンス(COE)開催か


カップ・オブ・エクセレンス(COE)を主催するACE(Alliance for Coffee Excellence)は2020年3月にエチオピアでカップ・オブ・エクセレンス開催に向けてエチオピア政府機関のコーヒー・紅茶局とアメリカ国際開発開発庁のFTFE-VCAが交渉中であることを発表した。

カップオブエクセレンス は、国際コーヒー機関(ICO)のプロジェクトの一環で、1999年にブラジルから始まり、現在ではグアテマラ、エルサルバドル、ホンジュラス、コスタリカ、ニカラグア、メキシコ、ブルンジ、ルワンダ、コロンビア、ボリビア、ペルーの12の生産国で行われている。今年でカップオブエクセレンスは20周年を迎える。

カップオブエクセレンスの選考は、最低基準のチェック、国内審査、国際審査と3段階で行われ、少なくとも5回の品質の評価が行われ、この厳しい品質評価を経て最低87点以上(*注1)のスコアを獲得し入賞したコーヒーは、インターネットのオークションで名実ともにグローバルに競り落とされる。
落札された価格は、諸経費を引いて、そのまま生産農家が手にすることができるのがCOEオークションの特徴。1999年の第1回カップオブエクセレンスでの1位獲得ロットの落札価格は2.6ドル/ポンドであったが、2018年には最高落札価格も更新し300ドル/ポンド(コスタリカCOE)となり、20年間の累計オークション収入は6億ドルを超えている。

エチオピアでは、コーヒーの輸出は政府の管理機関ECX(エチオピア・コモディティ・エクスチェンジ)を通される必要があったが、2018年に制度が改正され、2018年以降に生産されたコーヒーは生産加工場から直接輸出ができるようになった。それを記念して2018年にはオランダのコーヒー会社・トラボッカ社が企画した品評会「オペレーション・チェリー・レッド(OCR)」があり、エチオピアコーヒーが著名なカッパーによってスコア付けされ、国際オークションで取引がされている。

エチオピアのコーヒー・紅茶局のデベラ氏は「コーヒーは我々にとって単なる金の生る木ではなく、伝統的なエチオピア人としてのあるべき姿なのだ。カップオブエクセレンスが導入されることはただ単にエチオピアコーヒーが世界に向けて売られるだけでなく、エチオピアを沸かせる一大イベントになるであろう」と答えている。エチオピアでカップオブエクセレンスが行われることで、正確なトレーサビリティのとれた、高品質なエチオピアコーヒーに出会えるようになるであろうことは容易に想像できる。

*注1: 2019年のCOEから若干ルールが修正され、オークションに出されるロットは最低87点のスコアをとっており、かつ出品される最大数は30農園までという規定に変更された。

カップオブエクセレンス 公式ページ
参考記事 "Cup of Excellence Coming to Ethiopia in 2020"
参考記事 "Ethiopia to host first Cup of Excellence"
**photos are from unsplash

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