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UCC 絶滅から復活した幻のブルボンポワントゥ 今年も販売へ


UCC上島珈琲は12月17日(月)より幻の「ブルボンポワントゥ2018」の発売を開始した。

今年の「ブルボンポワントゥ2018」はUCCローストマイスターコンテストチャンピオンの焙煎士が焙煎を監修し、「甘さ」にこだわり焙煎することで、「マンダリンオレンジを思わせる甘く、フルーティな酸味」が特徴で、繊細で透明感のある風味が楽しめるコーヒーに仕上がっている。1注文あたり150gのコーヒー豆が「フレージングボトル」と呼ばれるアルミボトルに入れられ、12960円(税込)での販売になる。

焙煎士オススメの淹れ方では、ペーパードリップの場合、細挽きのコーヒー13gに湯量160ccで淹れることで、「すっきりとしたメリハリのある味わいに」、フレンチプレスで淹れる場合、中細挽きのコーヒー15gに湯量160ccで「柔らかく、丸みのある味わい」になるという。

ブルボンポワントゥとは

「ブルボンポワントゥ」は現在世界で広く飲まれているブルボン種のルーツに限りなく近い品種で、一度は絶滅したかに思われていたが、1999年より当時UCCに在籍していた川島良彰(現在はミカフェート)がレユニオン島に渡りブルボンポワントゥの発見、フランス国立農業研究開発国際協力センターやブルボン島の協力のもとブルボンポワントゥの栽培を開始しました。それにより2007年より収穫が可能になり、UCCは毎年希少な「ブルボンポワントゥ」を販売しています。

18世紀にフランスがアフリカからコーヒーを、当時はブルボン島と呼ばれていたレユニオン島持ち出しました。持ち出された「アラビカ種ティピカ」が突然変異したものが現在のブルボンと呼ばれているのです。また、ブルボンとは別に突然変異ものがあり、それが「ブルボンポワントゥ」だと言われています。そのあと、フランスのコーヒー生産地はカリブ海に移ったことからこの島でのコーヒー生産は衰退したといわれているのですが、この「ブルボンポワントゥ」はルイ15世や文豪バルザックに愛飲されていたと言われています。

「ポワントゥ」とはフランス語で「尖っている」と意味し、「ブルボンポワントゥ」は豆、葉、木全てが尖った形をしている。カフェイン含有量が通常のコーヒー豆に比べても半分以下であるというのも特徴です。また、「ブルボンポワントゥ」は豆の密度が非常に高く硬いため、焙煎するときの熱の伝わり方が通常の豆とは違うため、焙煎が非常に難しいと言われています。そのためUCCでは毎年熟練した焙煎士がこの豆の焙煎にあたっています。

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参考文献:「私はコーヒーで世界を変えることにした。(川島良彰)」
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