スターバックス・コーポレーションは7日イタリア・ミラノに初出店を果たした。スターバックスは世界77カ国約2万8千店舗を展開し、イタリアは78カ国目となった。イタリア1号店となるのは焙煎所を併設した「リザーブ・ロースタリー」。リザーブ・ロースタリーは、シアトル、上海に続き世界で3店鋪目となる。
スターバックスがエスプレッソドリンクを扱う今の形を目指したのは、1983年に元会長ハワード・シュルツがイタリアを訪れ、イタリアのバール文化に感銘を受けたことに端を発している。イタリアではエスプレッソ・バーでのカフェ文化が浸透しており、年間60億杯ものコーヒーが消費される。スターバックスではそのような背景のあるイタリアへの出店は慎重に検討を重ねてきて、今回満を持して乗り込んだという形だ。今回出店した「リザーブ・ロースタリー」では、エスプレッソやコーヒーをメインにして、通常店舗で扱われているフラペチーノのようなドリンクは提供されない。開店初日の7日には200人ほどの列ができたという。