タリーズで販売されるコーヒー豆で1番煎りが深いフレンチローストだが、その名に似合わず非常に飲みやすく、味わい深い。
フレーバーは判別し難いが、スープ、カラメル、ほんの少しスモーキー。
豊かで、ふくらみをもつボディに、シルキーな滑らかさ、後味にかけてスープを思わせるほど濃厚さを余韻に残していく。フレンチローストというからには苦いのかと思いきや、苦味は全くない。酸味もなく、ボールドなコーヒーが好きで、濃いがそれと言って口当たりは優しいものが好きな人におすすめ。
人に例えると、20代まではわんぱくで、好きなことをすきなようにやってるような自由人が、歳を重ね、40代後半から50代にかけてハードボイルド感を重ねるが、根に持つわんぱくさ自由を愛する感じ、器の広さを兼ね備えたような懐の深いコーヒー。
ハンドドリップとプレスで飲み比べると、ハンドドリップでは全体のバランスを取りつつもあっさりとした印象なコーヒーが味わえる。プレスではこのコーヒーの持つスモーキーなボールドさ、スープのような濃厚さをふんだんに引き出され、このコーヒーをより引き立ててくれる。個人的にはプレスの方が好きな味わい。
コーヒーのコクの深さを味わえる一杯だった。フレンチローストというものの、苦味はなく、後味に甘さも感じられ、なおかつスッキリしている。
コーヒーをゆっくり味わうのにはぴったりな一杯。