ナポレオンの流刑地セントヘレナ島で年間生産される500kgのコーヒーうち、100kgがスターバックスの日本のロースタリーに届けられている貴重なお豆を扱うリザーブ豆の中でも久しぶりに貴重なお豆。
そんなセントヘレナアイランドは、洗練されたブルボンらしい心地の良い酸味とほどよいコク、さっぱりとした印象で非常に飲みやすいが、高価なお豆だなっと思わせる上品な味わい。
フランスの上流貴族が高そうなコーヒーカップで飲んでいそうな気品さを思わせる。
フレーバーはフローラル、ほのかなシトラスに、アーモンドナッツのようなニュアンスを伴う。全体的にさっぱりとしており、ボディやコクはなく、後味の余韻は弱く長く続かず、少し苦味がある。お高く気品さがあり、庶民の飲み物というより、貴族やセレブが飲むようなコーヒー。
まずくは全くないが、値段に見合った味わいかと言われたら、コーヒーの歴史やナポレオン時代、あまり聞かない生産地に想いを馳せるための対価かなという印象。
ハンドドリップとプレスで淹れ比べてみると、ハンドドリップは酸味優位な味わいで上品さをまとうが、プレスは全体の良いところが出て、バランスがとれている。程よい酸味に程よいコクで飲みやすい印象。個人的にはプレスで淹れるとバランスのとれたさっぱりとした味わいのコーヒーの方が好み。